2012年03月11日

「ヒューゴの不思議な発明」を観て

「ヒューゴの不思議な発明」を観に行きました。

この作品で一番ダメなことはタイトルです。ヒューゴは何も発明しません。このタイトルを考えた人はこの映画の言いたかったことが全くわかってないのではと思うのです。

映画の原題は「HUGO」、原作のタイトルは「ユゴーの不思議な発明」ここから取ったのでしょうか?いずれにせよ、この映画は監督のマーチンスコセッシの映画絵のオマージュの作品、監督のスコセッシの映画の草創期に活躍したジョルジュ・メリエスへの畏敬の念のあふれた作品だと思います。

映画は、孤児で時計台に棲むヒューゴが、少女イザベルと出会い、メリエスと出会い、成長していくものがたりです。イザベルもメリエスもヒューゴも公安官も花売りのリゼットも何かしら傷を負った人たちの再生の物語と言えます。そのきっかけを作るのは、機械人形、ヒューゴの父が修理したメリエスの人形です。イザベルとヒューゴ、ヒューゴとメリエス、公安官とリゼットの関係を深くするのです。

3Dで観ましたが、3Dの使い方は良かったと思います。冒頭のパリの街並み、から駅、時計台の中に入っていく、人工の建物を3Dで見せたことは正解
公安官とメリエス役のベン・キングスレの顔のアップを3Dにしたのは効果大、いい撮り方と思います。

ヒューゴの夢が現実に起こり、それを救うのが公安官、連れていかれるヒューゴを救うのがメリエスでそれを許す公安官を見つめるリゼットのラストでハッピーエンド。おまけにメリエスの映画の草創期のシーンが付きますから、当時はこんな風に撮っていたのかと思うと、面白い作品だと思います。

マーチン・スコセッシだから撮れた作品ともいえると思います。

「ヒューゴの不思議な発明」を観て




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Posted by まちの大工さん  at 08:25 │Comments(1)映画の話

この記事へのコメント
私も観に行き、「このタイトルはちょっと…」と思いました。
原題そのままでよかったのでは…と思ったり。
何も知識がないまま観に行ったので余計混乱でしたが
3Dは素敵でしたね。心温まるラストで見終わった後
心があたたかくなりました。
Posted by ころん at 2012年03月11日 08:56
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