2017年02月22日

「サバイバルファミリー」を観て~もしも、ハイパーフレアが起きたら

「サバイバルファミリー」を観てきました。矢口史靖監督の新作です。
今度は、ある日突然電気が使えなくなるという映画です。

マンションに住む小日向さん演じるフツーのサラリーマン鈴木一家の東京から祖父の住む鹿児島へのロードムービーになっています。すべての電化製品、電池も使えない世界、100年以上前の世界、明治時代が突然に現代の日本になったらという映画です。

水、火、食料という生活するためというよりも生きるためのモノの大切さを考えさせられます。価値のあるモノは、電気を必要としないものです。

苦労して鹿児島に着き、2年と126日後のある日電気がつきます。東京に戻った鈴木家は仲のいい家族になっていました。東京をでる前は、会話もろくにしない家族だったのです。

それにしても、映画では電気がなくなった理由はハッキリしませんでしたが、もしも太陽でハイパーフレアが起きると強烈な電磁波ですべての電気製品は使えなくなると本で読んだことがあります。今の生活に電気は欠かせませんが、もしもと考えれば笑えない映画でした。電気がなかったら、「サバイバルファミリー」も観られません。
サバイバルF


  


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2017年02月21日

「相棒Ⅳ」を観て~これが限界か

「相棒Ⅳ」を観てきました。
TVの相棒の4本目の映画です。50万人の群衆の中で化学物質によるテロが計画される、ラストを楽しみにしていましたが、ガッカリでした。右京のラストもレイブンのラストも物足りませんでした。冷静な右京には考えられない、死なないことが分かっていないとできない行動でした。

いつもの面々はそれなりに活躍し(米沢さんGOOD)、ユーモアもあり途中までは良かったのですが、レイブンが誰かは途中で出てこない人がいて分かってしまいました。

あれだけの人数を道路を封鎖して撮ったのは○ですが、何か事件を起こしてほしかったです。せっかくあれだけの人を集めたのに混乱が起きないなんて…日本映画の限界なのでしょうか?

一つ疑問があるのですが、さらわれたえりかという女性が7年経って新聞を持って出てきたとき、髪の毛は短いのに実際は長いのは意味が分かりませんでした。短くなるのなら髪を切ればいいのですが?



  


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2017年02月09日

「マグニフィセント7」を観て~町の住民がイマイチ

「マグニフィセント7」を観てきました。
デンゼル・ワシントン主演の映画ですが、黒澤明監督の七人の侍と荒野の七人のリメイク(荒野の七人が七人の侍のリメイクですが)です。

七人の侍と比べてしまうため脚本と人物設定の甘さが目についてしまいました。7人のキャラでデンゼル以外が目立たないこと、デンゼル演じるチザムが個人的な恨みから戦ったことなど、残念でした。七人お侍の勘兵衛のように米一杯のために立ち上がったのではなかったです。このあたりはお国柄でしょうか?

もう一つは、町の人々のキャラが薄いことです。エマ以外はほとんど目立ちません。七人の侍では侍を捜す4人の人物と長老などの村人が誰でどんな家庭かよく分かりましたが、この映画ではそのあたりはイマイチでした。せっかく鉱山から労働者を連れてくるのですから、ダイナマイトを扱うプロなんかが出てきてもいいのに、全くありません。そのため、どこにダイナマイトを埋めたのかが分かりませんでした。ダイナマイトで話を作っておけば最後のファラデーのシーンも生きたと思います。

七人の侍と比べてしまうため、イマイチの感じはしますが約2時間半、時間は感じさせませんでした。

2時間半、見ることができる映画ですが、七人の侍と比較するとイマイチでした。
エマ


  


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2017年02月08日

「ドクター・ストレンジ」を観て~鍵はモルド

「ドクター・ストレンジ」を観てきました。
今までのアベンジャーズの映画と違い、現実の世界以外での魔術師の戦いです。その映像は、非常におもしろく大きな画面で体験してほしい映像です。

医師であったストレンジは事故で手が動かなくなり、直そうとしている最中にハングホーンという下半身不随の男が、いつの間にか歩いていたことを知る。ハングホーンに聞いたネパールのカマー・タージへ行き魔術師の修行をするが、その途中で闇の魔術のことを知る。

その性格のためにストレンジは、師エンシェント・ワンの秘密に気づいてしまいます。それを知ったモルドは、闇の魔術師カエシリウスとの戦いの後ストレンジの元を離れます。モルドが映画の中で全くぶれません。ストレンジの兄弟子モルドは、自然の摂理を守ろうとする人、そのため彼を見ていると他の登場人物が変わっていく、もしくは何か偽っていることが分かります。モルドと同じようにぶれないのは悪役のカエシリウスです。

映画のラストは「何も起こらなかったこと」はある意味ユニークです。
  


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2017年02月07日

「沈黙 サイレント」を観て~エンドロールの音楽は虫の声、波、雨、風

「沈黙 サイレント」を観てきました。
マーチン・スコセッシ監督が遠藤周作の原作を映画化した作品です。江戸時代初期、長崎のキリシタン弾圧の話です。リーアム・ニーソン演じるフェレイラ神父が棄教したことを知り、弟子のガルベとロドリゴがマニラにいた日本人キチジローとともに日本に密航します。

映画の中でイッセイ尾形演じる井上や浅野忠信演じる通辞が日本は違うのだと、なぜ、キリスト教に入信させ、他を捨てさせるのかるのかと問いますが、異文化が会ったときの矛盾、これがこの映画のテーマなのだと思いました。映画の中で、それを対顔しているのが、キチジローとフェレイラだと思います。

それにしても、スコセッシのつくった当時の日本の風景はすばらしく、また、農民の衣服もボロボロ、どろどろの地面など、そのあたりのリアルに加え雰囲気が外国人が撮った映画には見えませんでした。

タイトルが沈黙だからか、エンドロールは真っ黒な画面に名前が延々と出るだけでしたが、バックに音楽はなく虫の声、波、風、雨の音が続くだけでした。始まりも同じようでしたが、もしかすると映画の中で音楽が流れたのだろうか、何もなかったのかもしれません。

ドッシリとした見応えのある映画でした。
サイレント


  


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2017年02月06日

「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」を観て~音のない戦場

「アイ・イン・ザ・スカイ」を観てきました。
無人偵察機ドローンを使い、ケニアの隠れ家にいるテロリストを攻撃する映画です。攻撃するのはドローンに搭載されたミサイルです。このミサイルを発射するために、ロンドンの常設司令部、ロンドンの国家緊急事態対策委員会、アメリカ ネバタ空軍基地、ハワイのが画像、ホワイトハウスの会議にケニアの現地工作員が操作する鳥と昆虫のドローンの映像がからみ、緊張感のとぎれない映画です。

テロリストの中にイギリス人がいて本来は、捕獲作戦だったがテロリストのアジトの映像で自爆テロを準備している映像が流れ、殺害作戦に変更される。しかし、テロリストの家の外でパンを売る少女アリアの映像を観て、ミサイルを発射するか否かで延々議論が続きます。

誰が、発射の指令を許可するかで二転三転します。テロが起きれば80人程の被害がでる、少女一人と天秤に掛けることで延々と会議が続きます。

画面を見て現場に離れたところにいる人が、パソコンの画面を見てどうするか話し合う、時間が過ぎていく常設司令部のパウエルはいらだち、ある行動をとります。ミサイルの発射後、アリアがどうなったか知ろうとしない。アリアのことであれだけ時間を使ったのに

ラストにロンドンの国家緊急事態対策委員会でベンソン中将と政務次官のアンジェラの会話が印象的でした。

戦争映画なのにドローンは音もしない、ミサイルの発射音もしない、最後にジェット機の音は印象的でした。

アイインザスカイ


  


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