2011年07月28日

フロいす



写真は、浴室の工事をいただいたお客様に差し上げている風呂のイスです。

仕事をいただいた記念に木を使った何かをと考えて、うちの職人がつくりました。

もちろん、ヒノキのむく材です。

先日、写真のイスを差し上げたお客様にも「売っているものより出来がいい」と大変喜んでいただきました。
  


Posted by まちの大工さん  at 18:41Comments(0)こちら現場です

2011年07月18日

名古屋城本丸御殿上棟式に行って来ました3

杮葺き(こけらふき)の様子です。杮葺きは杮板(ここでは秋田杉の板を使用)を何枚も重ねて、竹くぎで止める工法です。屋根職人さんの前においてある小さな板が屋根材の杮板です。

私も杮葺きを葺いているところは初めて見ました。

















杮板の間に銅板が見えますが、杮板10枚に一枚銅板が入れることで銅イオンが杮板の傷みを遅くするそうです。



















外では杮板をつくる実演をしていました。

















杮葺きの断面です。10枚以上重ねて屋根をつくっています。


















杮板を重ねた屋根は軽く地震には向いた工法です。天正時代には大きな地震もありましたから、この御殿を造ったときに採用したのでしょうか。

このような復興工事を見ると、改めて日本の大工技術は世界一だと思います。

今回のような見学会が催され、たくさんの人が見に来て職人の仕事が表に出るのは、同じ職業をする私にともうれしいことです。  


Posted by まちの大工さん  at 17:57Comments(0)四方山話

2011年07月17日

名古屋城本丸御殿上棟式に行って来ました2

これから組む材料が置いてあります。全てヒノキ材です。



















この大きさの長押はすごい。


















現場ののすぐ脇でも加工していました。今日は催し物のため大工さんは少ないそうです。

































大工道具が展示してありました。
長い鉋、底取り、脇取りやノミはこの現場のためにつくった道具だそうです。















  


Posted by まちの大工さん  at 09:44Comments(0)四方山話

2011年07月15日

名古屋城本丸御殿上棟式に行ってきました1

上棟式が行われた名古屋城本丸御殿の現場見学会へ行ってきました。
 
















加工場です。
































本丸御殿の入口から

































上棟式に使われた漆塗りの墨つぼ、手斧と指しがねです。
















柱を根元の写真です。石の凸凹に合わせて加工します。この作業を「ひかりつけ」といいます。石の凸凹で柱も動きにくくなります。


  


Posted by まちの大工さん  at 19:06Comments(0)四方山話

2011年07月10日

黒沢明の「夢」

福島原発の事故の後、黒澤明のDVD「夢」を観ました。1990年公開の映画です。

「夢」はオムニバス映画、第六話の「赤富士」は原子力発電所が爆発し、富士山が赤く染まりやがて崩れていく話です。

「赤富士」では、三つの着色した霧が流れてきます。
霧は今、新聞などで見るセシウム、ストロンチウム、プルトニウムの放射性物質にそれぞれ紫、黄、赤に着色したと説明しています。映画の中でこの霧は放射線が目に見えないので色をつけた説明していますが、その着色技術を
「知っていて死ぬか、知らないで死ぬかの違いで何の役にも立たない。」と笑われています。

そして、根岸季衣演じる母親は、子供を抱きながら叫ぶ
「原発は安全だ!危険なのは操作のミス!原発そのものには危険はない!絶対に操作のミスは起こさない!と言っていたヤツを許せない。」

黒澤明監督がもし生きていたらこう言うのではと私は思います。
だから、この映画を撮ったのに、なぜ、その時に考えない。」
「今からでも遅くない、この映画を全国で、特に原発のある地域では無料で上映しろ!」
                       


  


Posted by まちの大工さん  at 16:43Comments(0)映画の話

2011年07月02日

スーパー8

先日公開された「スーパー8」を観ました。

インターネットの評価が二つに割れていたので行くのを考えましたが、素直に楽しめました。
時間も二時間を切る長さで無駄がありません。

ET以来とか書かれていますが、むしろ、今回のエイリアンの方が、捕獲され自由になりたいから抵抗する、危害を加えるものは殺すが、そうでない人は食糧以外食べないのは、生物として当然だと思います。何しろあの事故で先生は死なないのですから。

恋人役アリスの女優エル・ファニングは上手。
冷静なアリスと周りの男子がどこか抜けているところも○
列車事故のシーンは迫力満点。
最後の宇宙船のきれいなこととあれがゴミから作った事(エコ?)○
エイリアンの巣が工場になっていること、グロテスクなのに頭がよく、宇宙船は作れるところも○

「僕たちは、ひとりじゃない」はエイリアンとアリスとジョーへの言葉ではないだろうか。

観ていない方は、終わってもすぐに帰らないように、エンドロールにも映像があります。

                        


  


Posted by まちの大工さん  at 18:57Comments(0)映画の話