2013年03月29日

WELL珈琲新築工事日誌9~2月21日 遣り方

「遣り方=やりかた」と読みます。杭を打ち貫と呼ぶ水平部材を杭に打って固定し、基礎の位置を決める工事です。

今はトランシットやレベルなどの機械で簡単に直角や水平が出せますが、昔はこの墨出しに何時間もかけたのです。

         


次回は過去編 事務所にて3です。
  


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2013年03月27日

WELL珈琲新築工事日誌8~2月20日地盤改良工事

表層改良は、土と改良剤を撹拌してローラーで締め固める工法です。

建物より50㎝の範囲を出して地面の上に改良剤を均等に巻き撹拌します。

            

最後にローラーで転圧して終了です。



次回は遣り方です。

  


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2013年03月25日

WELL珈琲新築工事日誌7~2月2日地盤調査

今日は地盤の状態を見るため調査をしています。
スウェ―デン式サウンディング調査という調査方法です。ロッド棒と呼ぶ棒を地面に立て、このロット棒を地中に押し込む抵抗を計測します。重りを載せ25㎝貫入させるのに何回転するか、回転数が多いほど固い地盤ということになります。

全部で5ポイント計測しましたが、はじめの1mぐらいはかなり弱そうでした。もしかしたら、地盤改良しないといけないかもしれません。

ちなみに、調査方法のスウェーデンという名は、北欧の国スウェーデンのことです。スウェーデンでは、大陸氷河が削り取った地表がいたるところに存在し、国有鉄道を敷設するためにこの調査方法が全土に使用されたそうです。元々は住宅の建設のためではなかったそうです。

地盤調査の結果、表層改良工事をすることになりました。


           

次回は、地盤改良工事です。  


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2013年03月22日

WELL珈琲新築工事日誌6~当工務店の事務所にて2

私 「とにかく一度プランを出させて下さい。敷地の大きさも知りたいので、図面をコピーさせてくださ   い。」ということで図面をコピーさせていただき配置図をザッと見ると…

私 「井戸がありますね。水は出るのですか?」
施主「飲めませんが、水は出ます。その井戸をデザインとして生かしたいのですが」
私 「わかりました。生かすのなら店の入口をこのプランよりもっと奥にして、井戸の横を通り、店に入る   方がいいのではないですか?」
施主「それでもいいです。」

私 「井戸の位置はこれで合っていますか?」
施主「○△会社が測りに来たからいいと思います。」



次回は現在編 地盤調査です。  


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2013年03月21日

「クラウド・アトラス」を観て~流れ星のあざを探せ

「クラウド・アトラス」を観に行きました。
ネットで見ると賛否両論なので、期待半分、不安半分でしたが私は○でした。

映画の内容は、6つの時代(1849年、1936年、1973年、2012年、2144年、2321年)に異なる6つの物語を6人の主人公が演じます。しかも、話は時代を超えて行ったり来たりします。つくった人も大変ですが、見る人も大変な映画です。

3時間の長い映画ですが、時代が変わる時に同じ俳優、同じ物がアップになったりして関連づけて話が変わるため、はじめは少し分りにくいですが、だんだん慣れて引きこまれていく映画でした。

てっきりトム・ハンクスが全ての話で重要な役をすると思っていましたが、そうではなく主役は2321年だけでした。主役が6人の映画など今までなかったと思います。

エンドロールには主要な俳優がどの役を演じていたかが分るようになっています。その時は「えー!」と思う配役がたくさん出てきますので、これから観に行く方はお楽しみに。

2321年にハル・ベリーがメロニムという役で出てきますが、途中で放射能に体を侵されているような会話があるのですが、なぜか長生きしてトム・ハンクスと結婚しておばあさんになっていました?2321年に地球は、放射能で汚染され住めなくなってしまったようで、福島原発の事を考えてしまいました。

少し残念なことは、何を言いたいのかハッキリしないこと。トム・ハンクスだけは、どのストーリーでも主要な役ならば一貫したテーマが流れると思いますが、そうでないため人の善と悪が語られることは解りますが、それだけになっています。最後に地球は住めなくなってしまうので、その当りももっと詳しくしたほうがいいと思いました。


  


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2013年03月20日

WELL珈琲新築工事日誌5~当工務店の事務所にて1

数日後、事務所で初対面となりました。

施主「別の会社(以後○△会社と表記)と話が進んでいるのですが、そちらになるかもしれませんが、よろしいですか?」
私 「いいですよ、相手の方がいい内容なら仕方のないことですから。」

これまでの状況を聞くと、○△会社には1カ月半ほど前に話に行き、すでに図面ができていて見積もりを待っている状況ということですが、でもその図面は○△会社から気にいった図面が出てこないため、決定したのは自分で考えて描かせたプランとのことでした。


  

次回は、事務所にて2です。  


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2013年03月18日

WELL珈琲新築工事日誌4~「喫茶店をつくるのですが…」という電話から

今から約半年前、一本の電話から始まりました。

施主「喫茶店をつくるのですが…できますか?」
私 「木造ですか?」
施主「はい。」
私 「喫茶店は造ったことがないけれど、木造ならできますよ。」
という内容の会話から始まりました。

私 「電話ではよくわからないので、一度事務所委きていただけませんか。」
ということで、数日後、事務所で会うことになりました。


  

次回は初めての打ち合わせです。

  


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2013年03月15日

WELL珈琲新築工事日記3~1月31日位置出し(地祭りより数日戻って…)

地盤調査のため、敷地の正確な測量のために建物の位置を出しました。
以前測ったように、敷地の大きさはほぼ一緒でした。


             
さて肝心の建物の位置を出してみると…(写真の中央にあるのは井戸です)。
中庭に問題の井戸は入りました(このあたりの事情は、後日、過去編に出てきます。)


             
本当にもう少し境界に近ければいいのに設計泣かせな井戸でしたが、中庭の中に入ったので設計通りに建てられそうです。本当によかった。

次回は過去編。約半年戻って、初めてお施主さんと会った日です。  


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2013年03月14日

「草原の椅子」を観て~井川と中村+小池のスパイスが◎

「草原の椅子」を観に行きました。

バツイチで娘と暮らし、仕事では中間管理職として悩む佐藤。
浮気の清算に悩み、店長として東京店の売り上げが伸びずリストラした社員が自殺し悩む西村。
旧家に嫁ぎ、子供ができないためいたたまれなくなり離婚し、陶器の店を開いている吉瀬。
そして、育児放棄の上虐待を受けていた幼児圭輔。

ひょんなことから、知り合いになった4人が、それぞれの現状の悩みとこれからどうするかを解決するために、パキスタンのフンザに向かうというストーリーです。

圭輔の父役の中村の無責任な豹変ぶりと母親役の小池の発狂するシーンは◎です。佐藤、西村が責任で悩んでいるのに、この二人は対照的に無責任な大人を演じています。その犠牲が4歳の圭輔です。

途中で西村の父役で井川比佐志がでてきますが、彼は身障者用の椅子を作っている。その椅子は世界に一つだけ、その人のための椅子。映画の中で圭輔の恐竜のぬいぐるみ用の椅子を井川が作りますが、ちゃんと尻尾が出る穴があり、跨いで座るように作っている。

佐藤や西村が悩んでいるのに年老いた井川は仕事に誇りを持ち、感謝されている。佐藤や西村が知りたい答えを彼は持っています。

無責任な中村+小池と責任感、使命感を持った井川が映画の中で対照的に描かれている。このスパイスがきいている作品でした。

最後に4人でパキスタンのフンザに行くのですがその映像は◎です。もう少し長くてもよかったと思いました。
白い砂漠をオレンジ色の服の圭輔がたどたどしい足で走っていくシーンは◎です。


  


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2013年03月13日

WELL珈琲新築工事日誌2~2月4日地祭り

未明からの雨で現場はあいにくのドロドロ状態。テントを建てるのも一苦労です。粘土質で靴に泥が付いてしまうため、ブルーシートを敷いて通路をつくり、テントの下にもブルーシートを敷いて建てました。

テントを建てた後のブルーシートはドロだらけですので、お祭りするテントの下にはもう一枚のシートを重ねて敷いてあります。

神主さんが「このシートのままやりましょう。」と言われたので、(みなさん、足が冷たいと思いますが)靴を脱いで地鎮祭を行いました。お施主様の日ごろの行いが良いのか、お祭りの最中は雨も降らず傘なしで無事終わりました。工事の無事を祈願して礼拝!


                   
テントを片付けて、帰っていく途中に雨がパラパラ。
本当に運の良いい地祭りでした。

次回は数日戻って、位置出しです  


Posted by まちの大工さん  at 18:00Comments(0)「WELL珈琲」新築工事日誌

2013年03月11日

「WELL珈琲」新築工事日誌1~はじめに

個人情報の事、ネット上でどこに情報が流れるか分りませんから、写真入りではあまり自分の工事を公開しませんが、今工事中の工事は店舗で宣伝にもなるからということで、お施主様の許可も得ています。
これから、「WELL珈琲新築工事日記」として完成まで公開します。

この工事日記は、「地祭りから工事状況を順におっていく現在編」と「設計工事依頼から契約までの過去編」の2部構成で掲載します(下図参照)。現在編は必ず、タイトルに○月○日と日付がつけて、週代わりで交互に掲載する予定ですが、途中で変更するかもしれません。


         

次回は地祭りです  


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2013年03月07日

「フライト」を観て~タイトルが一番ダメ

「フライト」を観に行きました。
これほどタイトルが合っていない映画はありません。

内容はデンゼル・ワシントン演じるパイロット ウイップはアルコール依存症で麻薬をやり、離婚して一人暮らし、おまけにCAのカテリーナを恋人にしているパイロット。そのウイップが故障から大事故になるのを見事な操縦で胴体着陸、6名の死者だけで96人は助かる。ところが、機内で酒を飲んでいたことが分り…。という映画です。

冒頭の20分に飛行機事故と後に病院で知り合う麻薬につかれたニコールの事が同時に描かれます。つまりこの映画は、飛行機事故の映画ではないのです。

飛行機事故、アルコール依存症、麻薬中毒、離婚、親子問題、事故調査委員会など複雑な関係が2時間20分の中に詰めこまれています。その中でデンゼル演じるウイップはウソをつき続けるのですが…ラストでどうしても嘘がつけなくなってしまう、いい脚本の映画だと思います。

同じロバート・ゼメキス監督の「キャスト・アウェイ」はトム・ハンクスが飛行機事故で無人島に一人残され、なんとかも戻ったときには環境が変わり、別の道を選ぶ映画でしたが、この映画もラストに子供に「Who are you?」と質問されて次の人生へ踏み出したウイップの姿でした。

予告編とタイトルが非常に問題な映画でした。原題の「FLIGHT」には、「飛ぶこと、逃走、逃亡」という意味があり、逃亡の方がタイトルとしていいと思います。

タイトルを内容も考えずにカタカナに直す、最近はやたらとこういう映画が多いですが、もう少し考えたらどうでしょうか?


  


Posted by まちの大工さん  at 17:59Comments(0)映画の話

2013年03月01日

「遺体 明日への十日間」を観て~エンドロール終了まで誰も立たなかった

「遺体 明日への十日間」を観に行きました。

3.11の震災の後、釜石市での遺体安置所となった体育館でのできごとを淡々と映像化した映画です。俳優がモデルとなった人を演じていますが、映画はドキュメンタリーのようでした。

西田の演技 遺体の筋肉を揉んで関節を柔らかくして動かすシーン、石鹸を使って指輪をはずすシーン、遺体に化粧するシーンはさすがでした。また、志田が小学生の遺体を見て泣くシーンは◎です。

映画の内容は、遺体安置所にかかわった人々が淡々と語られ、西田以外は全て同一という扱いでした。それがいい演出になり、ドキュメンタリーのようになっていると思います。

なぜか、先週見た「ゼロ・ダーク・サーティ」と同じように、地震が起きたシーンや起きた後の街のシーンは映像化されていませんでした。

すでに被災者の方々が観ているようでパンフレットの中に
「もし次に津波が来てもまた生きたい。生きて出来る事をやりたい。生かされたのだから」
というコメントがありました。
タイトルの副題が『明日への十日間』の意味がやっとわかったように思いました。

今までたくさん映画を見ましたが、エンドロールの出演者の名前になると必ず立って帰る人がいるのですが、この映画はいませんでした。そういう思いになる映画なのだと思いました。


  


Posted by まちの大工さん  at 08:45Comments(0)映画の話