2016年10月13日

「ジェイソン・ボーン」を観て~帰ってきたマット・ディモン

映画「ジェイソン・ボーン」を観に行きました。
9年ぶりにマット・ディモン演じるジェイソン・ボーンが帰ってきました。マット・ディモンも40代半ば、あのような激しい演技が出来るのか心配しましたが、大丈夫でした。

CG全盛の時代に、冒頭にアテネでのシーンから始まり、ラストのラスベガスでのホテルとカーチェイスも迫力満点でした。CGでどんな映像でも出来てしまう時代に、このような映画があるのは救いです。

宇宙に放り出され知恵で地球に帰ってくる「ゼログラビティ」の時にも書きましたが、現代の技術で宇宙空間を作ることも、恐竜の時代に行くことも可能なのです。そんな時代に、この映画のように俳優がリハーサルを重ね、肉体を使って作る映像は、貴重だと思いました。

続編が作られるか分かりませんが、マット・ディモンの体力を考えて近いうちに新作が観たいと思います。20代で始まったこのマット・ディモンも白髪が見えるようになりましたから。
アテネ


  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話

2016年10月12日

「SCOOP」を観て~リリーフランキーの狂気と凶器

映画「SCOOP」を観に行きました。
中年パパラッチのカメラマン、都城静を福山雅治、相棒の新人行川野火を二階堂ふみ、情報屋チャラ源をリリーフランキー、その他滝籐賢一、吉田羊などが出演しています。

静と野火がコンビを組むシーンことから始まり、はじめは嫌々ついて行く野火は次第に静にひかれていき名コンビとなったとき、芸能人ではないネタをスクープします。ハッキリ言ってここまでは観に来なければと思っていました。スクープ写真を撮るためのあの手この手は面白いですが、だからどうしたという程度でした。

静と野火が二人で居るときに、チャラ源から電話が入ります。ここからは、リリーフランキー演じるチャラ源の独り舞台です。これから観る人のために書きませんが、狂気と凶器の映画に変わってしまいます。いままでの流れと全く異なるラストを監督はどうして考えたのか不思議でした。
残念なことは、若いときにリリーと何があったのか全く分からないことです。吉田や滝籐は何があったか大体分かりましたから、福山が二人に対する態度も理解できましたが、リリーに恩があるから福山は駆けつけるのに、その理由がわからないのは残念でした。エンドロールで出演者名だけでなく映像が流れ始めたときに期待しましたが…ありませんでした。
スクープ


  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話

2016年10月01日

怒り」を観て~怒り、哀しみなど感情が主人公

映画「怒り」を観に行きました。

渡辺謙と宮崎あおいと松山ケンイチ、妻夫木聡と綾野剛、広瀬すずと森山未來の3つの話が、横浜、東京、沖縄で展開します。3つは独立した話で互いの繋がりはありませんが、冒頭の殺人事件が物語の芯として3つの話を繋げます。

3つの話がどこかで関連するのかと思いましたが、殺人事件の犯人に似ている3人の男(つまり、他の2人は犯人ではありません)、の登場がそれぞれの生活に喜びや哀しみを落とします。それが唯一の繋がりです。

似ていることで疑う親子と男、疑われる二人の男、そして、真実を明かされ殺意を持つ少年、ほとんどの登場人物には怒りより哀しみを感じました。

松山、綾野、森山はいままでのイメージにない役で、宮崎、広瀬、妻夫木は何かを背負い隠している役で、この3人もいままでにない役ではと思いました。

人の感情が主人公のような不思議な映画でした。

広瀬すずの相手役佐久本宝は、オーディションで選ばれたとは思えない演技で◎でした。
怒り




  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話