2015年11月20日

「U.N.C.L.E(アンクル)」を観て~主要人物は二人でなく三人?

映画「U.N.C.L.E(アンクル)」を観に行きました。舞台は60年代、アメリカとソビエトのスパイが協力して世界平和のために戦う映画です。

冒頭から、主要登場人物の2人とストーリーの重要人物バディがからみ、東ドイツでカーチェイスです。映画のこの先を予感させます。

アメリカのスパイとソビエトのスパイに謎の女バディにナチスの残党にイギリスが絡んでくる、舞台もベルリン、ローマへとこれだけの設定でストーリーを上手くまとめています。

また、小道具が所々で出てきます。盗聴器、腕時計、写真、車、バイク、ボート等々、そして極め付きはラストでの「連動」でボン!

途中、2人の映像を優先するためか、マンガのコマ割りのような映像があり、時間短縮で面白いシーンだと思いました。2時間飽きさせない映画でした。

終わり頃、どんでん返しがあり、ラストでイスタンブールに行く時は一人増えています。

次回作があればまた見たいと思った映画でした。
アンクル


  


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2015年11月07日

「エール」を観て~設定がすばらしい

映画「エール」を観に行きました。フランス映画ですが、一直線のストーリーです。

父母と弟が耳の聞こえない聾唖(ろうあ)者の家族に、たった一人聾唖者でない娘ポーラに天性の歌唱力があり、その才能を開花していくという話です。

映画の中では手話と〈〉で家族の言葉が語られます。ポーラはとにかく忙しい、3人の家族の手話を他の人に話さないといけません。本来ならことばを発したことを繰り返さなくてもいいのですが、映画の中ではそのシーンが映画の鍵となっています。

ポーラが歌が上手なことを、コーラス部の発表会に行っても分からない家族が、ポーラの歌で涙する人を見て初めて知ります。もう一つ、ラストで手話を交えて歌いその歌詞を見て、家族はポーラの気持ちを知ります。
映画の中でポーラは他の家族のために懸命ですが、このラストで家族はポーラにも人生があることを知るのです。

コーラス部の発表会で、ポーラとガブリエルデユオのシーンで音が消え、ポーラの家族が聞いているシーンはいい演出でした。私たちもかすかにしか聞こえない体験ができます。

単純なストーリーに一人だけ聞こえるポーラが歌が上手という設定のおもしろさが加わったいい映画でした。
エール


  


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2015年11月06日

「ぼくは坊さん」を観て~だんだん◎

映画「ぼくは坊さん」を観に行きました。
おじいさんが亡くなり、坊さんの資格のある書店員の伊藤があとを継ぐ物語です。
前半はテンポがよく、後半の重点を置いたためか淡々と進みました。坊主に成り立ての失敗談がもう少しあってもよかったと思います。

幼なじみの京子が出産と共に倒れ、彼女の家庭はバラバラになり、伊藤がその子を引き取ることで問題が解決していく、問題を自ら抱えることで良い方向へ向かっていきます。

檀家の長老イッセー尾形が良かった。老人に見えるように、姿勢を悪くし、時に伊藤に弘法大師の言葉で語りかけます。子供を抱いている伊藤を弘法大師のことを上げて語るシーンは◎でした。

濱田岳が情けない同級生役ででています。ラストにも出てきてその後も分かりました。
京子の指が動いて少し問題は解決に向かっているようでした。

初めはあっさり、今日この問題でだんだん濃くなっていくそんな映画でした。
イッセー尾形


  


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