2016年04月19日

「ボーダーライン」を観て~息が詰まるような時間

映画「ボーダーライン」を観に行きました。
この映画は、サスペンスかアクションかミステリーかと思わせるような時間を過ごした映画でした。

FBI捜査官のケイトはメキシコの麻薬カルテルを撲滅する特別チームに加わり、麻薬王を突き止める任務になります。そのチームにはコロンビア人のアレハンドロがコンサルタントとして加わっています。

ケイトには、作戦の意味が明かされません。映画を見ている私たちと同様に、この後どこに行き何をするのか全く分かりません。

メキシコの夫婦に男の子一人の家庭が何度も出てきます。いったいどうこの映画に関わるのか終わりまで全く分かりませんが、なぜかそのシーンは平和でのどかです。ケイトの置かれている状況とは全く違います。

分からないのになぜか目を離せない時間が過ぎていきます。

ケイトも観ている我々も何が何だかよくわかりません。見ている途中でケイトは案内人、主人公はアレハンドロのように思えてきました。
この映画の原題は「Sicario」で意味は「暗殺者」、主人公はケイトではなく、アレハンドロだというタイトルでした。

映画の途中でアレハンドロがケイトに「最後には君にも分かる」と言いますが、これはケイトとこの映画を観る観客への言葉の様でした。

ラストでケイトは抜け道のトンネルに入ります。出たところでこの映画の真実が明かされます。冒頭の壁の中の死体から、ずっとトンネルの中に入っているような映画でした。
ボーダーーライン


  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話

2016年04月15日

「あやしい彼女」を観て~多部ちゃんの映画

映画「あやしい彼女」を観に行きました。

ズバリ!多部未華子の映画です。
見た目は20歳だが中身は73歳、20歳だが言葉や仕草は73歳のヒロインを多部未華子が演じていますが、これがバッチリでした。

20歳になった多部は、なんと孫のバンドのボーカルになって、20歳を謳歌します。主人公が20歳になった間は、73歳の主人公は行方不明になっています。73歳の時は娘の小林とはうまくいっていません。

小林は行方不明になってはじめて女手一つで自分を育てた母の姿を知ります。行方不明の間に小林のもう一つの物語りが進んでいます。

そしてラスト、多部が自分のは母と分かり、輸血に向かう多部抱き合うシーン、背中が見えている多部の方が年上の様に見えました。

多部が以外に歌がうまく、特に「悲しくてやりきれない」を歌うシーンは過去のシーンがモノクロで流れ◎でした。

あやしい彼女


  


Posted by まちの大工さん  at 08:00Comments(0)映画の話