2014年01月31日

「キリングゲーム」を観て~ラストの不思議なさわやかさ

先日公開された「キリングゲーム」を観ました。ロバート・デ・ニーロの新作です。最近のデ・ニーロの作品はコミカルな役とか主演がなく、久し振りの主演、しかも、トラボルタと一騎打ちということで他の正月映画からこの作品を選びました。

映画は、ボスニア紛争の生き残りのトラボルタが兵士として戦場にいたデ・二―ロに復讐(?)する内容です。決闘の舞台は隠居生活するデニーロの山、攻守が何度も入れ替わり、一体どうやってお終わるのか、映画を見て行く途中でワクワクしました。

戦う武器は、弓、ナイフ、数々の仕掛け、石、ロープ、など様々、銃は出てくるが使用しない不思議な決闘です。殺人が目的でないことがこのあたりにからも予想できたかもしれません。あくまで観た後の感想ですが。

二人とも、ボスニア紛争の事が忘れられない、絶ち切れない、この戦いで今まで溜まっていたモノが吐き出され、ラストのシーンに繋がっていきます。月明かりの中での戦いが終わり、朝日を座ってみるシーンとなります。い雨まで戦っていた同士とは思えないさわやかさが朝日と共にありました。
意外で、何とも言えないラストでした。

キリングゲーム


  


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2014年01月30日

うちのつくり方9 ~②-2 『住まい』のつくりながら考える

その② 工事中、変更したくなるのが当たり前

②-2 『住まい』をつくりながら考える
大工が自分で材料を加工し、組立て、他の職種の職人にも工事を指示していた10年程前までは、細かいところは、現場で施主と一緒に考えて造っていたのです。大工は造りながら考えています。「ここは…」と思ったら、施主と相談して工事を進めていたのです。
う-23


工場で家をつくっても、一週間や10日では完成しません。しかし、工事期間中に考える時間があります。施主が工事の現場を見て気が変わる事は、私は当然だと思っています。「設計したらその通り」ではなく、工事を見てまた考えることができます。施主も職人と工事の進み具合をみて相談ながら、一緒につくるようになれば、造っている『住まい』にも更に愛着が生まれると思います。
う-24


 
次回は『②-3 私の体験談』です。
  


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2014年01月29日

「小さいおうち」を観て~タキが結婚しなかった理由は?

先日公開された「小さいおうち」を観ました。山田洋二監督の新作です。

映画は昭和初期にお手伝いとして東京で働いたタキを現代は賠償が昔は黒木が演じ、現代の賠償が過去の思い出を語り、現代と過去を行ったり来たりする山田監督しては珍しい作品です。女中だったタキが松演じる時子の恋愛に巻き込まれ、ある秘密を抱いたまま年をとりその過去を妻夫木演じる甥(?)が聞き取って話は進みます。

たくさんの俳優と丁寧なセットなどラスト近くまではどうなるのだろうと思っていました。過去編のラストで、松と片岡夫妻は戦争で亡くなったことが語られます。生死不明なのは二人の子供恭一(晩年を米倉が演じる)と時子の恋人吉岡演じる平岡。

その後のシーンで妻夫木と小林と夏川がタキの遺品の中から手紙を見つけます。松が吉岡にあてたあの日の手紙を。この時に、手紙があるということは実は、過去編のラストで手紙を届けに行ったが吉岡はいなかったと語られましたが実はそれはウソだったことになります。本当は手紙を吉岡に届けたと松に言い、渡したが吉岡は松に会いに来なかったことになっていたということです。

この後、平岡は戦後生きていたことが分ります。私はてっきり、戦後にタキは平岡に会い、結婚を考えますが昔の事松と吉岡の事が気になり結婚しなかった、その後も結婚しなかったのか…と勝手に思いましたが、手紙を年をとった米倉演じる恭一に渡して終わりでした。最後にもう一ひねりあると思ってしまいました。残念。
小さいおうち


  


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2014年01月27日

うちのつくり方8 ~②-1 設計図だけではつくれない~

その② 工事中、変更したくなるのが当たり前

②-1設計図だけではつくれない
日本の住宅の設計図は、平面、立面、伏図、詳細図などがありますが、部分詳細図はほとんどありません。工事許可を申請する時に必要ないためか、描かれていないのが実状です。
部分詳細図とは、部材一つ一つの図面ですが、この図がないと細かいところはわかりません。構造やお金にはほとんど影響ありませんが、モノをつくるためには細部の納まりが分らないとつくれないのです。
では、設計図に部分詳細など全ての情報が描いていないのに、家ができてしまうのは、なぜでしょうか。 
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細かいところは、職人が現場で判断して、つくっているのです。今まで、住まいをつくる大工が図面を引き、教わった技術で工事してきました。大工の棟梁は細かい部分の工事は施主と相談して決め、各職人に指示し、工事を進めていたのです。つまり、職人任せだったのです。そして、今でもそれは変わらないのです。

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次回は、『②-2住まいをつくりながら考える』です。
  


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2014年01月23日

うちのつくり方7 ~①-4 現場を見に来て下さい~

その① 住まいは特別なモノ

①-4 現場を見に来て下さい~うちのつくり方~
まちの大工さんでは、今も私が子供の頃と同じように工事しています。最近は、共働きのご家庭も多く毎日来られる方は少ないですが、それでも、土曜などのお休みの日に職人が働いているところを見に来られます。うちには二人の大工がいますが、加工している時にすでに一度は会っています。上棟の時にも会い、現場に行けばいつもいますから、お休みの日に来ていただくだけでも、次第に話をするようになります。
よく相談される事ですが、毎日お茶を出していない事を気にされ、工事を見に来る事を遠慮される方います。「気になさらず、一週間に一度でいいですから、缶コーヒーでも持って現場を見に来て下さい。職人が働いているところを見て下さい」と言っています。実際の工事を見れば、今まで図面やパースなどでしか見られなかったモノを現実に見ることができるのです。聞きたい事が出るのは当たり前、その疑問に職人が答えてくれれば興味がわき、また来たくなります。
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職人は、自分のつくった『住まい』に、お施主さんが興味を持ってくれる事を喜んでいます。一度も工事を見に来ないと、誰の『住まい』かわからない。そんな『住まい』に一所懸命に働く人などいないのです。
『住まい』は同じモノがないのですから、人が現場で工事しないといけない。もちろん、自分が造っているところを見られて困る職人はいないと思います。生産者が誰か、食品では最近良く公開されています。住まいをつくることと、野菜などの食品をつくること、つくる人がいい出来に喜ぶのはどちらも同じ、購入者にそのつくったものをいい出来だとほめてもらえる喜びも同じ、違いはありません。しかも、住まいは長期間使用する特別なモノなのです。まちの大工さんでは、契約してからの工事に重点を置いているのです。

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次回は、『その②-1 設計図だけではつくれない』です。
  


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2014年01月20日

うちのつくり方6 ~①-3 経験談~

その① 住まいは特別なモノ

①-3 経験談
以前、私の現場のそばで住宅メーカーが家を建てていました。プレカット加工なので、現場工事はドンドン進み、工事は内装工事まで進んでいる様子でした。ある土曜日、朝から職人の姿がなく、代わりに朝から住宅メーカーの社員が出たり入ったりして掃除しているようでした。

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その日の午後、施主の家族が見学に来ていました。内装工事まで進むと、床下、天井裏、壁の中など肝心なところは、見る事はできないので、自分の家の構造がどうなっているのか施主は見る事ができません。同時にどんな職人が自分の家を建ててくれたのか知らないままです。
このように見学はイベントの一つ、工事は自由に見せないのが当たり前なのです。

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私が子供の頃、父に連れられて工事現場に掃除に行くと、施主の方が10時、3時とお茶を出してくれました。帰る時にも挨拶に見えて、気軽に職人と話をしていました。毎日会いますから、職人もこの人の家をつくるのだと知っていますし、必ず見に来ますからどんな仕事をしているか知っています。自然、職人は手を抜かず腕をふるって仕事します。いい仕事しようと思う訳です。

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次回は、『①-4現場を見に来て下さい~うちのつくり方~』です。
  


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2014年01月16日

うちのつくり方5 ~①-2 契約は始まり~

その① 住まいは特別なモノ

①-2 契約は始まり~これからつくるモノ、完成していないのにお金を払う~
どんなに素晴らしい設計をしても、納得するような金額で見積もりがでても、見ていて楽しみな完成予想図を見ても、まだ何も『住まい』は、できていません。ですから契約してからが始まりなのです。


建売住宅(完成した家を買う)でない限り、『住まい』は契約して、契約金を払ってから作ります。施工会社によって異なりますが中間金、最終金と数回に分けて支払います。つまり、まだできていないモノに対してお金を払います。工事が始まり、思っていたことと違っても図面通りなら工事を止めることは難しく、そのまま工事が進み、お金を払っても満足した出来になるとは限りません。設計図と大きく違わない限り、途中で工事を止められないことは、施主側から見ると非常に不利です。
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契約してからつくるモノなのに、多くの住宅建築業者では、工事中に鍵を渡しません。自分の家を自由に見られないのです。法律上、契約金等を支払っても、工事中の家は業者のモノですから法律違反ではないのですが、図面だけを見て完成する家を理解される方は、ほとんどいません。工事が進んでいかないとどんなモノができるか分らない方がほとんどなのです。工事中のモノに対してすでに一部のお金を払っていますから、当然工事中に見る権利はあると私は思っています。そう考えると、工事が始まってからが重要なのです。
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次回は『①-3 経験談』です。
  


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2014年01月13日

うちのつくり方4 ~①-1 『住まい』が他のモノとの違うところ~

その① 『住まい』は特別なもの
①-1 『住まい』が他のモノとの違うところ
世代に渡って長時間使用する
住まいは、新築した人だけでなく、その子世代、孫世代と使用するかも知れません。当然そのままではなく、修理修繕、改築増築などのリフォームもするでしょう。直しながら、世代を渡って使用するモノ、他にこのような使い方をするモノはないと思います。


高価です
購入時に1000万単位のお金を払うモノは、普通の人には生涯で住まいだけではないでしょうか?長いローンも組んで購入するモノなど他にはないと思います。


家族が生活のために使う
朝起きて、食事をし働いて帰って、風呂に入って寝る、家族が団らんし、生活する場所が『住まい』です。24時間の内、何時間を住まいで過ごしますか?睡眠時間を入れれば、ほとんどの方は12時間以上ではないでしょうか?人生の半分を過ごすモノが『住まい』です。
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移動できない、同じモノはない
キャンピングカーのように車に付けて移動するか家はありますが、普通の家は移動できません。建てる土地の形や気候に合わせて『住まい』をつくる事になります。仮に、ひとつの土地を区画して全く同じ面積に同じ家を建てても、全く同じ家族はありませんから同じ住まいになりません。つまり、『住まい』は家族とともに一つしかないのです。
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人生の最初と最後も
生まれて育って、最後には死んでいく場所も『住まい』です。そうして世代を渡って使用するモノなのです。(後で出てくる神戸の箱木家のように600年間も使用された民家もあります)そのようなモノ=『住まい』をほかのモノと同じように、どこか知らない人が、いつの間にかつくって完成。これでいいのでしょうか?


次回は『①-2 契約は始まり』です。  


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2014年01月09日

うちのつくり方3 ~『うちのつくり方』本論~

『うちのつくり方』本論
私の工務店がなぜ「昔の家つくり方をしているか」その理由は大きく3つあります。

① 住まいは特別なモノ。
毎日家族が生活のために『住まい』を使い、使用期間も長く購入金額も高い。そして何より『住まい』は完成品で売っておらず、契約してからつくるモノ。まだできていないのにお金を払うモノはそうありません。契約金を払ってから完成するまでには数カ月あります。施主と職人が現場を見ながら、一緒に考えて『住まい』をつくる事ができると考えています。

② 工事中、変更したくなるのが当たり前。
設計図には全ての情報が描いてあるわけではありません。設計図だけではつくれないのです。工事中に気づいた事、変更できる事はたくさんあります。現場作業がある限り、考えながらつくる、つくりながら考える事ができますから、変更することもできるはず。その過程を施主の方にも楽しんでほしいと考えています。

③ 将来、リフォームし易いことを考えて。
木造在来工法は簡単な機械(職人が一人か二人で使える機械)と手道具で加工しているため、将来、現場でリフォームできます。多くの業者のようにほとんどを工場で加工してつくる工法ですと、将来現場でリフォームできないと思っているからです。
         


次回からの『その①住まいは特別なモノ』について4回に渡って掲載します。  


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2014年01月08日

「永遠の0」を観て~もう少し突っ込んでほしかった

先日公開された「永遠の0」を観ました。長い原作をうまくまとめたと思います。

映画は「なぜ、宮部は特攻を志願したか」に重点が置かれ、その理由を孫二人が宮部の戦友を訪ねていくストーリーです。原作がかなり長いので仕方なかったかもしれません。

CGもよく作ってあり、さすが山崎監督と思いました。赤城の沈没シーン、0戦がその運動性能から次々と敵機を撃ち落とすシーン、次第に敵の戦闘機の性能が上がり撃ち落とせなくなり、なすすべもなく特攻に向かっていく、その過程が良く描かれていました。

ラストで三浦の上を0戦が飛んできます、合わせて今まで訪ねて人たちに映像が次々と現れるシーンは◎でした。

残念なことは、特攻に反対した人がいたことが描かれなかったことです。原作に書いてあった沖縄方面作戦会議の席上で居並ぶ上官に対して特攻に反対した美濃部正少佐のことは映像してほしかったです。

最後に最初の火葬場のシーンで凛とした姿勢で立っていた夏八木勲の立ち姿が印象的でした。とてももうこの世にいない人には思えなかったです。
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2014年01月07日

「ゼロ・アクティビティ」を観て~サンドラの体力は凄いけれど

先日公開された「ゼロ・アクティビティ」を観ました。予告編を観ていたせいか驚くような映画ではありませんでした。その意味では物足りなかったです。

映像体験する、しかも3D、観客が宇宙にいるような体験をするという映画ですが、申し訳ありませんが、映像はそれ程でもありません。CGで何でもできる時代ですから、宇宙のシーンを見ても驚きも珍しさもない映画でした。

ストーリーもたいしたことなく途中でコワルスキーは宇宙の彼方に消えますが、ストーンの前に一度帰ってきます。そんなバカなことがと思いましたが、ストーンの夢でした。このシーンがあるため、ストーンは必ず地球に帰ることが分ってしまいました。本当に宇宙の彼方から、コワルスキーが帰ってくる方が良かったのではと思います。

アメリカ、ロシア、中国と宇宙船を渡り歩いて助かるストーリーはある意味平凡で、地球に帰る道筋もコワルスキーの言った通り、意外性は全くありませんでした。

この映画の凄いところは、サンドラ・ブロックの演技、体力でしょう。相当鍛えたらしく、筋肉は素晴らしく、ほとんど宙吊りですから、ラストで地球の大地に立つシーンは◎でした。

30年以上前に「2001年宇宙の旅」を観ました。その時すでに初公開から10年経っていましたが、まだ人類が月に行ったことがなく、もちろんCGもないのに月から地球を見た映像、木星の映像、宇宙の彼方に飛んでいくプール飛行士のシーンなどどうやってつくったのかと思いました。今なお「2001年宇宙の旅」は名作と言われていますが(私もそう思っています)、ゼロ・アクティビティは2001年の様な評価にはならないでしょう。そこまでのストーリーがないからです。2001年を見ていなかったら凄い映画と思ったと思います。

0アクティビティ


  


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2014年01月06日

うちのつくり方2 ~私の疑問~

今回は、今の多くの業者のつくり方(下の絵参照)に対する私の疑問を上げます。

① 契約までに多大な費用を掛けています(宣伝、イベント、展示場、など集客費用が莫大です)
② 設計、営業、工事、デザインなど分業することが当たり前になった。
③ 工事中に鍵を施主に渡さない。つまり、施主は自由に見られない。
④ 職人と施主との接点が少ない。
⑤ 工事期間が3カ月程。期間の短い事が良い事として宣伝されている。
⑥ プレカット加工が増え、現場作業が減った
⑦ 材料は何でもよくなった。また、壁の中、床下、天井裏など一番大事な個所より出来上がりが問題。
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この中で、最も私が気になる事は③です。
ほとんどの玄関サッシには工事用キーがあります。工事用キーは工事中に使用するため仮に紛失しても取り替えなくてもいいのです。しかも、普通サッシ一つに3本付いています。このキーを持っていれば、施主の方は工事中の自分の家を自由に見ることができます。


誰でも「自分の家を造っている途中を見たい」と私は思っているからです。しかもすでに契約金は払っています。一円も払っていないわけではありません。「自由に見ていい」と言われて工事中の自分の家を見たくない人がいるのでしょうか?


次回は、私の工務店がなぜ「昔の家つくり方をしているか」について本論を書きます。
  


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2014年01月02日

うちのつくり方1 ~はじめに~

「うちのつくり方」とは私の工務店『まちの大工さん』の住まい(家)のつくり方という意味です。今回から、『まちの大工さん』のつくり方について、掲載します。ただし、他の住宅建築業者のように工法、技術についての話はありません。私の考えや大事にしている事は、最近の住宅建築業者と違う家つくりをしていることですが、その理由を書いていきます。


うちのつくり方

はじめに
まちの大工さんでは昔ながらの住まいづくりをしています。昔ながらと言ってもつい最近まで、どこでもしていた家の造り方で、大工が構造材一本一本から加工し現場で組み立てる『木造軸組工法(日本で1000年以上使われている工法)』のつくり方です。
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最近の住宅建築業者は、プレカット加工(工場で材料を加工し、現場で組み立てる)やハウスメーカーのように工場でパネル加工して現場で組み立てる事がほとんどとなりました。今まで手で加工していた小さな工務店は、廃業やハウスメーカーの下請けになるなど自分で材料を加工しなくなりました。加工場は持たず、道具を車一台に積み、現場へ行く大工が増えてしまいました。私の工務店『まちの大工さん』のような自分で加工して『木造軸組工法』で建てる住宅建築業者は本当に減ったのです。
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「プレカットの方が安い、手間のかかる手加工をなぜしているか?遅れている。」などと言われますが、私は当面やり方を変える気はありません。それは「うちのつくり方」の方が良いと思っているからです。
それは、手で加工するといいことがたくさんあるからです。




次回は、最近の住宅建築業者に多いつくり方に対する『うちのつくり方』との比較と私の疑問です。  


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