2014年05月26日

「青天の霹靂」を観て~大泉と柴咲の病院のシーンは◎

先日公開された「青天の霹靂」を観ました。
劇団ひとりの初めての監督作です。初監督作品にしてはいい作品でした。
売れないマジシャン大泉が死んだホームレスの父の住処で自分の生まれた時の写真を見つけ、自分がうまくいかない、いい事もないのはダメな父劇団ひとりと自分を生んで出て行った母柴咲のせいだと嘆くとき、雷と共に40年前にタイムスリップ、自分が生まれる前、身ごもった母と父に出会うというストーリーです。

マジックも自分でこなした大泉洋の演技が素晴らしい、落ちぶれていい事がない現代の主人公と売れていく40年前の主人公を上手に演じています。
時間は96分とテンポよく進みます。ラスト近くで入院している柴咲が大泉に先の事(未来)が分るのなら、このお腹の子の事を教えてほしいと問います。大泉は、自分を捨てて出て行ったと言われていた母が出産と同時に命を失うことを知り返事に困りますが、父と自分の幼少期の思い出を語り、その後母柴咲の事を語ります。「母は生きる理由」だと。柴咲は自分の命が出産と共に失われる事を悟ります。このシーン、夕立で暗かった病室で父の話から母のことを語る大泉の顔が明るくなっていくシーン、雨が上がり明るくなっていくシーンがいい◎です。

ラスト、舞台でマジックする大泉、紙ナプキンでできた白い花が造花の赤い花に変わった瞬間、柴咲は出産、雷、大泉は、消えてしまいます。

劇団ひとりの監督はなかなかでした。テンポよくカットがうまいと思います。演技はそれほどとは思いませんが。ただ現代に戻った大泉のラストは、別に死んだままでいいと思いましたが…。
青天




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Posted by まちの大工さん  at 09:00 │Comments(0)映画の話

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