2014年07月02日

「トランセンデンスを観て~2001年のHAL以来

先日公開された「トランセンデンス」を観ました。ジョニー・デップの新作です。
デップ演じる科学者ウィルは撃たれ、その頭脳をコンピユーターにインストールする、人工知能としてネット上で世界中にアクセスできるようになったウィルとその妻でありパートナーエヴリンと同僚マックスと話です。人工知能ウィルは次第に世界を支配しようとしていきます。その事に早く気がついたマックスは、ウィルを倒す為にFBIと反テクノロジー集団のRIFTと組みウィルに戦いを挑むという映画です。

ネットの評判ではウィルとエヴリンとの関係がずっと綴られていくことに、もっと違う話の展開を期待する人が多いようですが、初めからこの映画は人工知能の恐怖を縦糸にと科学者夫婦の愛を横糸にしている映画ですからむしろ夫婦に重点が置かれることは仕方ないでしょう。とにかくインターネットを通じてどこにも行ける人工知能に対抗するには、こういうストーリーしかないのではないでしょうか。でないとどうやって終息するのかと考えてしまいます。作品的にはそれなりに楽しめました。

ただ疑問点は多々あります。まずナノテクノロジーのロボット、何しろ雨粒の中にウヨウヨ居るのですから、作るのもばら撒くのも大変、どこでつくってどうやって撒いたのでしょうか?反テクノロジーのRIFTはどうなったのかも不明、ウイルスのせいで世界中のコンピューターは使用不能、その後の世界も不明です。細かい点に多くの疑問は残り、そのあたりは残念でした。

「2001年宇宙中の旅」のHAL9000以来、コンピユーターが人類に対して反乱を起こす映画は多々作られましたが(よく考えたら、HAL9000は命令を守っただけで反乱を起こしたとはいえないかもしれません。)、人の脳をインストールするのは初めてでしょうか?コンピューターがだんだん複雑に賢く反乱をする映画になり、この後の映画はターミネーターはロボットでしたが、コンピユーターが医療技術の進歩で人を作るのでしょうか?この映画ですでに出てきますが…。

ジョニー




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Posted by まちの大工さん  at 09:00 │Comments(0)映画の話

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