2016年04月19日

「ボーダーライン」を観て~息が詰まるような時間

映画「ボーダーライン」を観に行きました。
この映画は、サスペンスかアクションかミステリーかと思わせるような時間を過ごした映画でした。

FBI捜査官のケイトはメキシコの麻薬カルテルを撲滅する特別チームに加わり、麻薬王を突き止める任務になります。そのチームにはコロンビア人のアレハンドロがコンサルタントとして加わっています。

ケイトには、作戦の意味が明かされません。映画を見ている私たちと同様に、この後どこに行き何をするのか全く分かりません。

メキシコの夫婦に男の子一人の家庭が何度も出てきます。いったいどうこの映画に関わるのか終わりまで全く分かりませんが、なぜかそのシーンは平和でのどかです。ケイトの置かれている状況とは全く違います。

分からないのになぜか目を離せない時間が過ぎていきます。

ケイトも観ている我々も何が何だかよくわかりません。見ている途中でケイトは案内人、主人公はアレハンドロのように思えてきました。
この映画の原題は「Sicario」で意味は「暗殺者」、主人公はケイトではなく、アレハンドロだというタイトルでした。

映画の途中でアレハンドロがケイトに「最後には君にも分かる」と言いますが、これはケイトとこの映画を観る観客への言葉の様でした。

ラストでケイトは抜け道のトンネルに入ります。出たところでこの映画の真実が明かされます。冒頭の壁の中の死体から、ずっとトンネルの中に入っているような映画でした。
ボーダーーライン




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Posted by まちの大工さん  at 09:00 │Comments(0)映画の話

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