2016年06月01日

ヒメアノール」を観て~タイトルとともに別の映画に

映画「ヒメアノール」を観に行きました。
V6の森田剛が殺人鬼を演じる作品です。高校生の時はいじめられていた森田(役名も同じ)と濱田演じる同級生の岡田との出会いからこの映画は始まります。

濱田の先輩安藤はカフェの店員ユカに惚れていて、森田もこの子に興味があります。ユカがこの映画のキッカケになっています。

前半は、安藤が度々からんで岡田とユカが結ばれるまでですが、森田はこれを外から見ています。ここがちょうど映画半ばでタイトル「ヒメアノール」がやっと出ます。この後の森田は別人です。岡田がユカを奪ったことがわかった後、狂ったように殺人を繰り返します。

同級生とその彼女、アパートの住人、からんできた二人組、OL、夫婦、警察官、ユカの隣人と次々と殺人を繰り返します。森田の耳には常に言葉が聞こえ、高校生の時にいじめられた過去がフラッシュバックしています。

森田の顔が、初めの抜け殻のような顔から殺人鬼の目つきに変わり、ラストで岡田の同級生の顔に変わります。前半の安藤と岡田のユーモアのあるやりとりと後半のギャップがすごい差です。

よく考えるとこの映画の主役は、無職の森田は社会のはみ出し者ですが、岡田と安藤も大差ありません。特に安藤はちょっと間違うと森田になりそうなキャラで、安藤が森田を殺しても不思議ではないと考えてしまいました。

同じような境遇の三人の人間の中で、一人だけが殺人を犯す。ストーカーによる犯罪が起きる世の中では身近に起きる事件と思いました。
ヒメアノール




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Posted by まちの大工さん  at 09:00 │Comments(0)映画の話

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