2011年11月01日

「ステキな金縛り」を観て

先日公開された「ステキな金縛り」を観ました。過去にも三谷作品を観ましたが、私なりにナンバー1です。

冒頭のタイトルシーンに続いて絵本のような画面から古い洋画のような映像に、そして、事件が起こる。このファーストシーンがラストに関係しています。非常に大事なシーンです。洋館はちょっと「サイコ」を思い出しました。

小道具の使い方がいい。笛ガム、アルプス一万尺、ハーモニカ等、必ず、後で重要なシーンにつながっています。また、決まりごと、幽霊の見え方、日光に…、料理は見て嗅ぐ等も副線になっている。有名な役者がチョイ役でたくさん出ていることは、大変贅沢。

ラストの展開もいい。まだ時間を残して、判決が出る前に西田のシーンがなくなってしまう。そのあと、現実の裁判に戻るのだが、別の幽霊が出てきて解決する。落ち武者と関係ないことで判決が出る話は◎。

また、判決のあと、これからの裁判はどうなるのかと悩む裁判長に、深津がこれからは大丈夫とその理由を話すことも、「前代未聞の被害者の証言で解決した裁判」をちゃんと解決して○。

見える人と見えない人の理由がラストに利いてる。深津には落ち武者ともう一人の幽霊の姿が見えない。しかし、負けた中井には見えている。それで阿部と会話できる。

初めのタイトルシーンに、なぜかカラスが出てきますが、西田の背中に答えがあります。

大泉洋が出ていたシーンは見逃しました。パンフレットも凝っていて○です。


  


Posted by まちの大工さん  at 18:45Comments(0)映画の話