2017年02月07日

「沈黙 サイレント」を観て~エンドロールの音楽は虫の声、波、雨、風

「沈黙 サイレント」を観てきました。
マーチン・スコセッシ監督が遠藤周作の原作を映画化した作品です。江戸時代初期、長崎のキリシタン弾圧の話です。リーアム・ニーソン演じるフェレイラ神父が棄教したことを知り、弟子のガルベとロドリゴがマニラにいた日本人キチジローとともに日本に密航します。

映画の中でイッセイ尾形演じる井上や浅野忠信演じる通辞が日本は違うのだと、なぜ、キリスト教に入信させ、他を捨てさせるのかるのかと問いますが、異文化が会ったときの矛盾、これがこの映画のテーマなのだと思いました。映画の中で、それを対顔しているのが、キチジローとフェレイラだと思います。

それにしても、スコセッシのつくった当時の日本の風景はすばらしく、また、農民の衣服もボロボロ、どろどろの地面など、そのあたりのリアルに加え雰囲気が外国人が撮った映画には見えませんでした。

タイトルが沈黙だからか、エンドロールは真っ黒な画面に名前が延々と出るだけでしたが、バックに音楽はなく虫の声、波、風、雨の音が続くだけでした。始まりも同じようでしたが、もしかすると映画の中で音楽が流れたのだろうか、何もなかったのかもしれません。

ドッシリとした見応えのある映画でした。
サイレント


  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話