2017年04月15日

「ライオン~25年目のただいま」を観て~タイトルの意味はラスト

「ライオン~25年目のただいま」を観てきました。
何より実話であることがすごい映画でした。ラストで映画のモデル本人が出てきます。

インドで1986年に5歳で迷子になった少年サルーは、養護施設からオーストラリアの養父母に育てられ、25年後、グーグルアースで自ら迷子になった駅を探しだし、インドの母へ会いに行く物語です。

映画を見ていて驚いたのは、迷子のサルーの映像が長く、オーストラリアに行くまでに約半分の時間を使ったことでした。5歳のサルー少年の演技が抜群で、丹念に迷子になって養父母に引き取られるまでが描かれます。その後も、各所でこの子の映像が挿入され、観客にもインドのことを忘れられないように作られていました。

このおとぎ話のような映画が実話とは驚きでしたが、映画の中で二つのことにも驚きました。一つ目はニコール・キッドマン演じる養母スーがインドへ行くサルーに話したサルーを養子に迎えた理由と二つ目は、インドでは行方不明になる子供は8万人以上ということでした。

サルーの人生は大変なドラマなのですが、現実はもっと厳しく、優しい養父母に恵まれたサルーは幸せなんだと思いました。

タイトルの意味はラストで分かります。エンドロールの終了後、一声あります。これから観に行く人は最後まで席を立たないように。

サルー


  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話