2015年10月07日

ポプラの秋」を観て~千秋の成長物語

映画「ポプラの秋」を観に行きました。
本田望結と中村玉緒の映像が予告編でよく出てくるので、てっきり2人のからみが多いのかと思ったら、冒頭から村川絵梨演じる成長した千秋が出てきて、映画の内容は(幼少期を本田が演じる)千秋の成長物語でした。

冒頭で母との関係が上手くいってないこと、勤め先の病院の医師の子を流産したこと、睡眠薬を飲んでいることが語られます。大人になった千秋は勤め先も家族との関係も順調でない、相手の医者からは冷たくされ一人で問題を抱えていることが分かります。

母からのTELで千秋の頭は子供の時代に飛び、アパートの家主中村との思い出が語れます。その中でなくなった父のことが母との関係を悪くしたことがわかっていきます。アパートでいろいろな人に出会い、同じ世代の子供オサム君との出会いで千秋はで別の悩みを抱える子を見て、自分だけではないことを知ります。

中村の葬儀に駆けつけた千秋は棺の中のたくさん手紙と手紙に関係した人たちの話を聞き、中村が家族を失った人の悲しみを、手紙を書かせることで徐々に受け入れたことを知ります。ただ、千秋には他の人のように受け入れることができません。その理由は父の死の真相がわからないからでした。

観る前と印象が変わりました。映画は、一人の女性の成長物語でラストの千秋の表情に母への疑問が解けたことが分かります。

良い作品だと思いますが、予告編で中村と本田がピックアップされ本来の映画の内容と違った印象を持ってしまいます。ハッキリ言ってこの映画の予告編は失敗ではないでしょうか?最近は、他の映画でも予告編を大きく裏切る映画がありガッカリすることもありますが、この作品は観てよかった作品だと思いました。

ポプラ


  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話