2015年10月08日

「岸辺の旅」を観て~不思議な映画

映画「岸辺の旅」を観に行きました。
行方不明の夫浅野が3年ぶりに突然帰ってきて「俺死んだよ。」と言い、3年の間いた場所に妻の深津と旅をする映画です。

映画は分からないことばかりで、死んだ人間との旅を簡単に受け入れる深津、旅の途中で他にも同じように死んだ人が現れること、他の人にも死んだ人間が見えることでした。幽霊でなく生き返ったのでもないという主人公の不思議な映画でした。なぜ、浅野、深津の夫婦がなぜこのような関係なのか?3年前になぜ出て行ったのか?謎だらけで終わります。過去の夫婦の話は出てこないからです。

映画はオムニバス式でいろいろな場所に行くのですが、浅野が言ったきれいな(見た目は少なくともきれいでない)場所ではなく、普通の地方の町ばかりで場所には意味がないようでした。そこで会う死人も、浅野と同じように生活(実は死んでいる)している人やずっと昔に死んだ人、未練があり生きている妻にとりついている人などいろいろで、必ず死に関するエピソードがあります。タイトルの「岸辺」とはあの世との境、と言う意味でしょうか?観ていてそんな感じがしました。

途中で蒼井優がワンシーンだけ出てきます。非常に短いですが深く印象に残る演技でした。深津がもう一度白玉を作るキッカケになります。



  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話