2012年01月06日

「ゴーストライター」を観て

「ゴーストライター」を観に行きました。
80才になるロマン・ポランスキー監督の新作です。映画は◎でした。

元英国首相の自叙伝を書くこと依頼されたゴーストライターが、取材を重ねていくうちに大きな疑問に気づきます。そしてその疑問は溺死した前任のゴーストライターの死の真相に関り合っていきます。

英国首相がアメリカに追従したのはなぜか?首相の過去、なぜ政治に目覚めたのか?元首相夫人が肝心なところで出てくる。首相と大学教授の関係は?謎が謎をよんでいきます。

ユアンマクレガー演じるゴーストライターは、命の危険を冒して真実に迫ろうとしますが、そこで首相は殺されます。殺人に関っていないことがわかり釈放され、元首相の自伝を出版します。ここまでほぼ二時間、これで終わりかと思いましたが、出版記念パーティーで秘書のアメリア言ったひとことに、主人公は(観客も)頭の隅の疑問が解けます。前任者の原稿の「初めのほう、一連の」の言葉で…

ラストシーンで街路を紙が舞っています。

ラストに明かされる真実が、大どんでん返しになります。最後まで先の見えないストーリー。それを思わせるように作品を通してずっと灰色を基調とした暗い画面、ラストのパーティ以外に色の付いた画面がないほどです。そして、最後の色の付いた場面で全てが明らかになる…。

サスペンス映画は好きですが、時間の長さ、どんどんわからなくなるストーリーは最高でした。
残念なことは、パンフレットを買おうと思ったら売り切れでした。重ねて残念。


  


Posted by まちの大工さん  at 17:30Comments(0)映画の話