2012年02月09日

麒麟の翼」を観て

「麒麟の翼」を観に行きました。
全く予備知識がありません。TVの「新参者」も「赤い指」も観ていませんでしたが、約二時間、時間を忘れて観ることが出来ました。なかなか、謎解きが繋がらないところはいい脚本だと思います。

「麒麟の翼」の像と「キリンノツバサ」という言葉と冒頭の田中麗奈の言葉「何もわかっていない」という言葉が鍵になります。

殺人事件の解明を縦糸に阿部と父の関係と中井と息子の父子関係を横糸に話は進みます。学校での事故が数年後に事件になる。劇団ひとりの演技はイマイチでしたが、無責任な教師の官僚的な発想が数年後に事件を大きくした。何度も事件を止める機会があったのに事件になってしまう。「何もしない」こと「しなければ誰かがするか、時間が解決する」という無責任さが非常に心に残りました。

どこかで誰かが問題を解決しようとすれば腹を割って話をすれば起こらない事件だったという結論は、ある意味今の日本の社会のようです。今、大阪の橋本市長のことがメディアに取り上げられ人気があるのも本当のこと当たり前のことを言っているからでしょう。

阿部が劇団ひとりに最後に言う「間違ったことを教えたヤツに教師の資格はない。」はいい言葉です。

TVのリポーター役はCBCの古川アナウンサーでないのかな?よく似ていたけれどエンドロールを見ていたけれど名前はなかったようでしたが、見落としたかもしれません。


  


Posted by まちの大工さん  at 19:18Comments(0)映画の話