2012年02月22日
「はやぶさ~遥かなる帰還」を観て
先日公開された「はやぶさ~遥かなる帰還」を観ました。個人的には、前の「ハヤブサ」よりも好きでした。
前作は、竹内結子の役が気に入りませんでしたが(竹内結子が嫌いではありません)、今度の主人公は、モデルは川口淳一郎、主演渡辺兼の「はやぶさプロジェクト」リーダー役、打ち上げから帰還までを丁寧に映像化しています。出演者の家族はほとんど出てきませんから、それだけ綿密にハヤブサの映像が語られます。
何より、吉岡の演じたNECの社員は本当にいい役でした。民間から一人参加している彼は、ほかの人(JAXA)とは、環境も待遇も時間さえ違います。徹夜明けでも、出勤しないといけない。全く、企業のことを考えない、科学者の観点でしか考えないJAXAの人と一線を介しています。吉岡にはJAXAの人が言う言葉は受けいれることができない、その苦悩は良かったと思います。
ラスト、エンジンをバイパス接続して復活させるシーンでは、吉岡の一人舞台、山崎の町工場のおやじと同じ仕事をしていても同じように報われない人に光を当てていたことは好感を持てました。
夏川と山崎の親子シーンは良かったと思います。夏川が離婚していること、夏川の子は山崎に興味がわいていくところは、全体で短いシーンですがいいと思います。
ハヤブサのカメラは「2001年宇宙の旅」のハル9000のシーンを思い出しました。イトカワに着いたときなど、何度も印象的にカメラが出ます。ラストで燃え尽きる時もカメラが映ります。ナレーションがないので、かえって擬人化していたと思いました。
山崎の工場など、この国でものつくりを支えてきた人たちの悲哀が描かれているが、孫が興味を持つシーンは希望を持たせます。
中村がバイトから、スタッフになっていくことで時間の流れが語られています。
それにしても、3億キロの宇宙へ行って帰ってくる技術、これがだめならこうしたらという発想ができる「はやぶさ」のチームに比べ、地上にある安全装置が考えられない東電の福島原発は柔軟性のない、カチカチの頭か、本当に疑問を持った人は避けられたのではないだろうか。
映画の中で渡辺が言った
「どんな批判にも耐えられます。しかし、リスクから逃げたら、私は一生後悔します。」
は政治家にでも聴かせたいくらいです。
前作は、竹内結子の役が気に入りませんでしたが(竹内結子が嫌いではありません)、今度の主人公は、モデルは川口淳一郎、主演渡辺兼の「はやぶさプロジェクト」リーダー役、打ち上げから帰還までを丁寧に映像化しています。出演者の家族はほとんど出てきませんから、それだけ綿密にハヤブサの映像が語られます。
何より、吉岡の演じたNECの社員は本当にいい役でした。民間から一人参加している彼は、ほかの人(JAXA)とは、環境も待遇も時間さえ違います。徹夜明けでも、出勤しないといけない。全く、企業のことを考えない、科学者の観点でしか考えないJAXAの人と一線を介しています。吉岡にはJAXAの人が言う言葉は受けいれることができない、その苦悩は良かったと思います。
ラスト、エンジンをバイパス接続して復活させるシーンでは、吉岡の一人舞台、山崎の町工場のおやじと同じ仕事をしていても同じように報われない人に光を当てていたことは好感を持てました。
夏川と山崎の親子シーンは良かったと思います。夏川が離婚していること、夏川の子は山崎に興味がわいていくところは、全体で短いシーンですがいいと思います。
ハヤブサのカメラは「2001年宇宙の旅」のハル9000のシーンを思い出しました。イトカワに着いたときなど、何度も印象的にカメラが出ます。ラストで燃え尽きる時もカメラが映ります。ナレーションがないので、かえって擬人化していたと思いました。
山崎の工場など、この国でものつくりを支えてきた人たちの悲哀が描かれているが、孫が興味を持つシーンは希望を持たせます。
中村がバイトから、スタッフになっていくことで時間の流れが語られています。
それにしても、3億キロの宇宙へ行って帰ってくる技術、これがだめならこうしたらという発想ができる「はやぶさ」のチームに比べ、地上にある安全装置が考えられない東電の福島原発は柔軟性のない、カチカチの頭か、本当に疑問を持った人は避けられたのではないだろうか。
映画の中で渡辺が言った
「どんな批判にも耐えられます。しかし、リスクから逃げたら、私は一生後悔します。」
は政治家にでも聴かせたいくらいです。