2013年04月01日

WELL珈琲新築工事日誌10~当工務店の事務所にて3

つづいて平面図を見ると
私 「この階段の位置は感心しませんね。」

施主「どういう理由ですか?」

私 「階段は吹き抜けと同じです。このプランのように家の出隅に階段をつくるとこの角の柱は約6m単独で立っていることになります。地震や台風などでこの柱に大きな力が掛かります。」

施主「地震に弱いのですか?」

私 「最近の設計士さんは、梁伏図という床下、天井裏の梁の図面を書きません。間取りばかり考えています。角に階段をつくると床のつながりがないため、この柱には外壁の重量と屋根の重量を受けながら、横方向の力を単独で受けていることが想像できないのです。地震などでも最も力が掛かるのは家の角です。2階建ての出隅に階段を設ける事はよくないと思いますよ。」

施主「ふーん…。」

というような話の後、プランを考えることになりました。


          

次回はプラン提示です。  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)「WELL珈琲」新築工事日誌