2014年07月04日

「メトロ42」を観て~どんぶらこ、どんぶらこと地下鉄が波に乗って

先日公開された「メトロ42」を観ました。ロシアのパニック映画です。
冒頭ベットシーンから始まり、不倫関係にある男女が出ます。一体どう地下鉄事故とつながるのかと思いました。映画の主役の説明が始まります。不倫関係の男ヴラト、女の夫アンドレイと娘クシューシャ、警察に追われた女ガリーナ、地下鉄の入り口で出会う若い二人アリーナとデニスが主な出演者です。

トンネルの壁が壊れモスクワ川の水が地下鉄のトンネルの中に、そして地下鉄は脱線、生き残った乗客は脱出を図ります。その中での脱出劇、始まって30分で事故は起きますからこれからどうなるのだろうと思いました。

地下鉄の事故でたくさん死に、逃げた人も線路の電気に感電して死んでいきます。国の対応は後手に回り、交通渋滞で救助隊も来ません。水の中を歩いて逃げますが途中で水が増え地下鉄の連結が外れ、地下鉄の車両が水に乗って襲って来ます。

一つの問題を解決すればまた問題が、一度は通気口までたどり着きますが、そこに一時的に水が襲い再び地下へ、その中で呼吸器の病気を持つアリーサとデニス、アンドレイトとヴラトとクシューシャの関係など人が描かれていきます。閉鎖的な空間の中で人の問題が描かれるパニック映画の王道です。地上では、不倫に悩んでいたイリ―ナが夫と娘が地下鉄事故に巻き込まれていることを知り、助けに走ります。

無事救助された5人はそれぞれに別れていきます。不倫相手のヴラトは会社の車に、アンドレイは最初に拒否しますが、イリ―ナとクシューシャと共に救急車に乗っていきます。

50年代に作られた古い地下鉄、コントロールセンターの機器も本当に古い、昔のTV、ウルトラマンの頃の科学特捜隊の本部のような設備です。地下鉄の迫力とコマ送りのような画像は飽きさせないで約二時間、時間を忘れるような映画でした。残念なことは、初めに出てくる地下鉄のトンネル点検をしているセルゲイが余り活躍しないこと。セルゲイは初めに異変に気がついた男、もっと関ってくるかと思いましたが、それほどではありませんでした。地下鉄が水に乗ってトンネルを走ってくるシーンは最高でした。

この映画が小さなホールで公開されていることがもったいない。もっと大きなスクリーンで見たい映画でした。

メトロ42



  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話