2015年09月19日

「天空の蜂」を観て~うーん,だんだんダメに

映画「天空の蜂」を観に行きました。
ビッグBと呼ばれる大型ヘリを、原発の上にコントロールし燃料切れになれば、落下して原発の上に落ちる、そのテロを防ぐために原発の設計者本木とビッグBの設計者江口がこの映画の主人公です。そして、ビッグBを直接原発の上に飛ばした犯人は綾野が演じています。

細かいところが気になりましたが、ビッグBが乗っ取られ、乗ってしまった江口の子を助けるシーン、綾野が柄本演じる刑事に追いつめられ死ぬシーンまでは良かったと思いますがラストが悪い。

まず、綾野の持っていたバラバラに壊れたコントローラーを江口が組み立てたこと。江口はビッグBの設計者、ラジコンのコントローラーをなぜ直せるのか?
本木と江口が車でハンドルの取り合い、その後のケンカのシーン、ビッグBがもうすぐ落ちるというのに、江口は本木を殴っている。そんな時間はないはず、これから、コントローラーを持ってヘリに乗りビッグBを原発から反らさないといけないのに…。

時間がないことを観客に感じさせるためには、もっと細かく早いカットで見逃したら分からなくなるシーンにしないと…。観ていて白けてしまった。おまけにラストで大きくなった江口の息子(向井)が、被災地で江口に会うシーンはあり得ないだろう…と思ってしまいました。大きくなった息子役の向井に自分が救われたと同じように誰かを救うシーンの方が良かったと思います。

日本映画としては、子供救うヘリのシーンは◎、ラストは…でした。


  


Posted by まちの大工さん  at 09:00Comments(0)映画の話