2012年09月13日

女川原発の記事

9月9日の日経新聞の記事に、国際原子力機関(IAEA)他米、英、仏他の民間の原子力の専門家が東北電力の女川原発の建屋に入った記事がありました。

女川原発は、福島第一原発と同じように地震で揺れ、津波も押し寄せた三陸沿岸にあります。津波の被害がなかった理由は、高いところにつくったからですが、地震の影響はどれぐらいだったのか、私はほとんどTVや雑誌等で見たことがなかったのです。

彼らは、女川原発の被害がほとんどなかったことに驚いています。

また、記事では、英国のリスク分析会社のウディ・エプシュタインの言葉「東北電力は希望するすべての施設に立ち入らせてくれた。聞き取りにも十分応じた。」と東電との対応の違いを書いています。この人の奥さんは、日本人らしいので東北電力の人の言葉も間違わずに聞けたことでしょう。

また、国際原子力機関(IAEA)が入った理由は、東北電力の要望だそうです。「吉田所長ごくろうさま5~1665ヶ所のピー音」に書いたように、あれだけの事故をしてまだ隠している東電とは全然違うようです。

ウディ・エプシュタインは
「失敗から学ぶのも重要だが、うまくいった例からも貴重な教訓を引き出せる。」と書いています。

ウディ・エプシュタインも書いているように、うまくいった、なぜうまくいったか、を「釜石の奇跡」のよう奇跡という言葉で片付けずにキチンと調べるべきです。

先日のNHKの「釜石の奇跡」の特集番組で、冒頭に津波を逃れた小学生が、
「奇跡ではありません。実績です。」と教えられたことを実行しただけ、特別なことではないと言っていたことが印象深かったです。

女川原発が津波の被害を受けなかったのは、津波の予想が5.7mと聞いた当時の技術者が、15mのところに建てたからです(建築は大工がつくってきたが13参照)。地震にも津波にも耐えた理由はちゃんとあるのです。「奇跡」という言葉で片付けないで、次につながるようにしないと思います。

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Posted by まちの大工さん  at 19:27 │Comments(0)雑誌、新聞などの話

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