2017年02月06日
「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場」を観て~音のない戦場
「アイ・イン・ザ・スカイ」を観てきました。
無人偵察機ドローンを使い、ケニアの隠れ家にいるテロリストを攻撃する映画です。攻撃するのはドローンに搭載されたミサイルです。このミサイルを発射するために、ロンドンの常設司令部、ロンドンの国家緊急事態対策委員会、アメリカ ネバタ空軍基地、ハワイのが画像、ホワイトハウスの会議にケニアの現地工作員が操作する鳥と昆虫のドローンの映像がからみ、緊張感のとぎれない映画です。
テロリストの中にイギリス人がいて本来は、捕獲作戦だったがテロリストのアジトの映像で自爆テロを準備している映像が流れ、殺害作戦に変更される。しかし、テロリストの家の外でパンを売る少女アリアの映像を観て、ミサイルを発射するか否かで延々議論が続きます。
誰が、発射の指令を許可するかで二転三転します。テロが起きれば80人程の被害がでる、少女一人と天秤に掛けることで延々と会議が続きます。
画面を見て現場に離れたところにいる人が、パソコンの画面を見てどうするか話し合う、時間が過ぎていく常設司令部のパウエルはいらだち、ある行動をとります。ミサイルの発射後、アリアがどうなったか知ろうとしない。アリアのことであれだけ時間を使ったのに
ラストにロンドンの国家緊急事態対策委員会でベンソン中将と政務次官のアンジェラの会話が印象的でした。
戦争映画なのにドローンは音もしない、ミサイルの発射音もしない、最後にジェット機の音は印象的でした。

無人偵察機ドローンを使い、ケニアの隠れ家にいるテロリストを攻撃する映画です。攻撃するのはドローンに搭載されたミサイルです。このミサイルを発射するために、ロンドンの常設司令部、ロンドンの国家緊急事態対策委員会、アメリカ ネバタ空軍基地、ハワイのが画像、ホワイトハウスの会議にケニアの現地工作員が操作する鳥と昆虫のドローンの映像がからみ、緊張感のとぎれない映画です。
テロリストの中にイギリス人がいて本来は、捕獲作戦だったがテロリストのアジトの映像で自爆テロを準備している映像が流れ、殺害作戦に変更される。しかし、テロリストの家の外でパンを売る少女アリアの映像を観て、ミサイルを発射するか否かで延々議論が続きます。
誰が、発射の指令を許可するかで二転三転します。テロが起きれば80人程の被害がでる、少女一人と天秤に掛けることで延々と会議が続きます。
画面を見て現場に離れたところにいる人が、パソコンの画面を見てどうするか話し合う、時間が過ぎていく常設司令部のパウエルはいらだち、ある行動をとります。ミサイルの発射後、アリアがどうなったか知ろうとしない。アリアのことであれだけ時間を使ったのに
ラストにロンドンの国家緊急事態対策委員会でベンソン中将と政務次官のアンジェラの会話が印象的でした。
戦争映画なのにドローンは音もしない、ミサイルの発射音もしない、最後にジェット機の音は印象的でした。
2016年12月28日
「ドント・ブリーズ」を観て~もっと怖いと思ったけれど…
映画「ドント・ブリーズ」を観に行きました。
BREATHEとは呼吸のことですから、タイトル息をするなという意味になります。場所はアメリカ デトロイト、車産業の衰退で人口減少でスラム化が進む街、3人の若者は父が住宅警備会社のアレックスの協力で盗人となって住宅に侵入、ものを盗んで売っています。女性のロッキーの夢は妹と一緒にカリフォルニアで暮らすことです。
盗品を売りさばく売人ラウルからの情報で、湾岸戦争で失明した老人が一人で生活している、しかもその老人の娘が交通事故で亡くなり、その賠償金を持っている。盲目の老人の家、3人は下見の後、深夜侵入します。
玄関ドアに鍵が4つ、アレックスの合い鍵は一本しかありません。侵入に手間取る3人。ロッキーがガラスを割って侵入しますが、盲目の老人のあまりの強さに3人は逃げまどうことになります。
暗闇で盲目の老人に追いかけられる。いい設定なのですが、疑問点があります。とにかく地下室が広いと思うことです。外観はそれほど大きくないようですが、地下室はとんでもなく広く,道具の棚がたくさんある部屋、ある女がいる部屋、冒頭ででた外と繋がる入り口のある部屋、とてもあんなに大きな地下室があるように思えませんでした。もっと狭い部屋で逃げまどう方が良かったともいます。
3人侵入したのに2人と報道、老人は2人を撃退し生き残り、死んだのは3人なのに2人死亡、そして、ロッキーは妹とカリフォルニアに、すごい映画だけどハッピーエンドでした。
とんでもなく怖いのかと思いましたが、、昔観たキューブリックの「シャイニング」の何とも言えない気持ち悪さにはとてもかないませんでした。

BREATHEとは呼吸のことですから、タイトル息をするなという意味になります。場所はアメリカ デトロイト、車産業の衰退で人口減少でスラム化が進む街、3人の若者は父が住宅警備会社のアレックスの協力で盗人となって住宅に侵入、ものを盗んで売っています。女性のロッキーの夢は妹と一緒にカリフォルニアで暮らすことです。
盗品を売りさばく売人ラウルからの情報で、湾岸戦争で失明した老人が一人で生活している、しかもその老人の娘が交通事故で亡くなり、その賠償金を持っている。盲目の老人の家、3人は下見の後、深夜侵入します。
玄関ドアに鍵が4つ、アレックスの合い鍵は一本しかありません。侵入に手間取る3人。ロッキーがガラスを割って侵入しますが、盲目の老人のあまりの強さに3人は逃げまどうことになります。
暗闇で盲目の老人に追いかけられる。いい設定なのですが、疑問点があります。とにかく地下室が広いと思うことです。外観はそれほど大きくないようですが、地下室はとんでもなく広く,道具の棚がたくさんある部屋、ある女がいる部屋、冒頭ででた外と繋がる入り口のある部屋、とてもあんなに大きな地下室があるように思えませんでした。もっと狭い部屋で逃げまどう方が良かったともいます。
3人侵入したのに2人と報道、老人は2人を撃退し生き残り、死んだのは3人なのに2人死亡、そして、ロッキーは妹とカリフォルニアに、すごい映画だけどハッピーエンドでした。
とんでもなく怖いのかと思いましたが、、昔観たキューブリックの「シャイニング」の何とも言えない気持ち悪さにはとてもかないませんでした。
2016年12月27日
「スター・ウォーズ ローグワン」を観て~サービス満点の3.9
映画「スター・ウォーズ ローグワン」を観に行きました。
エピソード3と4の間を埋める作品、宣伝ではスター・ウォーズ3.9と言われています。4のオープニングッロールに帝国に反撃をしデススターの設計図を盗んだが出てきますが、日本語で6行の文章を映画化した作品です。
ですから、必ず設計図は盗むことができる、結果は分かっている映画です。そのためどんなストーリーかと思いましたが、それなりに楽しめた作品でした。
たくさんの惑星、ラ・ムー、ヤヴィン4、ジェダ、イードゥ、スカリフが出てきます。ヤヴィン4は懐かしい星ですが、星だけではありません。ダーズベイダーの登場、凸凹コンビのR2D2とC3PO、ターキン、モン・モスマ、オーガナ議員、出てこないけどオビ・ワンの噂、そしてラストシーンには、若き日のあの女が登場します。
エピソード4を見ていた人にとっては懐かしくサービス精神旺盛の映画でした。スターウォーズでは珍しく、ジェダイも出ないのでフォースは封印。その分、テンポのよいストーリーでした。主な主人公は、すべて亡くなってしまいます。すでに4、5、6のストーリーができている以上、仕方のないことだと思いました。

エピソード3と4の間を埋める作品、宣伝ではスター・ウォーズ3.9と言われています。4のオープニングッロールに帝国に反撃をしデススターの設計図を盗んだが出てきますが、日本語で6行の文章を映画化した作品です。
ですから、必ず設計図は盗むことができる、結果は分かっている映画です。そのためどんなストーリーかと思いましたが、それなりに楽しめた作品でした。
たくさんの惑星、ラ・ムー、ヤヴィン4、ジェダ、イードゥ、スカリフが出てきます。ヤヴィン4は懐かしい星ですが、星だけではありません。ダーズベイダーの登場、凸凹コンビのR2D2とC3PO、ターキン、モン・モスマ、オーガナ議員、出てこないけどオビ・ワンの噂、そしてラストシーンには、若き日のあの女が登場します。
エピソード4を見ていた人にとっては懐かしくサービス精神旺盛の映画でした。スターウォーズでは珍しく、ジェダイも出ないのでフォースは封印。その分、テンポのよいストーリーでした。主な主人公は、すべて亡くなってしまいます。すでに4、5、6のストーリーができている以上、仕方のないことだと思いました。
2016年11月22日
「続深夜食堂」を観て~ゆったりとした時間
「続深夜食堂」を観に行きました。
今回も「めしや」を舞台に、3つの話があります。
第一話は、喪服にまつわる話、編集者の範子はストレス発散のために喪服を着るという、葬式で佐藤浩市演じる石田に会い…。佐藤浩市がちょい役出ているのが良かったです。
第二話は年の差婚の話。結末は分かっているけれど、キムラの演技がいい。「めしや」で小林がキムラに出す最後の料理は…。
第三話は、前回に続き多部未華子が登場、渡辺美佐子演じるお婆さんとのからみが前回の食べのお婆さんの話に繋がっている。渡辺には、秘密があって…。
今回は、めしやのマスターは完全に黒子。三つの話は今回の方が良かったです。別に大きな事件が起きるわけでもありませんが、安心して観ていられる映画です。

今回も「めしや」を舞台に、3つの話があります。
第一話は、喪服にまつわる話、編集者の範子はストレス発散のために喪服を着るという、葬式で佐藤浩市演じる石田に会い…。佐藤浩市がちょい役出ているのが良かったです。
第二話は年の差婚の話。結末は分かっているけれど、キムラの演技がいい。「めしや」で小林がキムラに出す最後の料理は…。
第三話は、前回に続き多部未華子が登場、渡辺美佐子演じるお婆さんとのからみが前回の食べのお婆さんの話に繋がっている。渡辺には、秘密があって…。
今回は、めしやのマスターは完全に黒子。三つの話は今回の方が良かったです。別に大きな事件が起きるわけでもありませんが、安心して観ていられる映画です。
2016年11月20日
「ジャックリーチャー」を観て~かわいそうなエスピン中尉
映画「ジャックリーチャー」を観に行きました。
トムクルーズ演じる歯ブラシとパスポートしか持たない元軍人ジャックの2作目です。今回は、不正を暴こうとしてはめられた元部下のターナー少佐を救うために活躍します。
途中、少女サマンも出てきますが、ハッキリ言って別に出てこなくてもいいとは思いましたが、演じていたダニカ・ヤロシュは◎でした。
後半ターナーとサマンサの二人が居るためジャックのシーンが短くなり、時間がゆっくり感じたのは少々残念でした
何よりかわいそうなのはオルディス・ホッジ演じるエスピン中尉です。悪い役でもないのにはじめにジャックに殴られ、途中で足を撃たれて最後は松葉杖になってしまう役。気の毒の固まりでした。

トムクルーズ演じる歯ブラシとパスポートしか持たない元軍人ジャックの2作目です。今回は、不正を暴こうとしてはめられた元部下のターナー少佐を救うために活躍します。
途中、少女サマンも出てきますが、ハッキリ言って別に出てこなくてもいいとは思いましたが、演じていたダニカ・ヤロシュは◎でした。
後半ターナーとサマンサの二人が居るためジャックのシーンが短くなり、時間がゆっくり感じたのは少々残念でした
何よりかわいそうなのはオルディス・ホッジ演じるエスピン中尉です。悪い役でもないのにはじめにジャックに殴られ、途中で足を撃たれて最後は松葉杖になってしまう役。気の毒の固まりでした。
2016年11月18日
ミュージアム」を観て~意味深なラスト
映画「ミュージアム」を観に行きました。
雨の日に殺人事件が起こる。それも、殺人のタイトルを付けわざわざ、見せびらかすように発見される。雨の日の殺人事件は連続して起きますが、殺されている人がある裁判に関わってる、その中に主人公沢村の妻、遙が入っていることから単なる殺人事件のストーリーではなく、刑事沢村の家族にも焦点を当てたストーリーになっています。
犯人は雨合羽を着てカエルの面を被った男、殺人はいつも雨の日に起き、出演者の顔も逆光の中のシーンが多いため映像は暗く、回想シーンは明るく暖色系になっています。シーンによって色調を変えてあります。ずっと暗い画面で、青空が見えるのはラストだけです。
これから観る人のために詳しく書きませんが、カエル男の犯行理由と雨の日に犯行に及ぶ理由は意外なことです。映画の中盤、カエル男と沢村が対峙した時、カエル男の仕草が犯人への手がかりになります。そして、ラストのカットにも深く関係します。
最近の映画には珍しく沢村のタバコをするシーンが多く、何か事件に関係するのかと思いましたが、父親との回想シーンに使われたぐらいした。
犯人の逮捕と妻子を取り戻すため進入した沢村とカエル男との格闘シーンは◎、雨の日のカーチェイスも日本映画としては◎、カエル男のマスクも◎、ボロボロの小栗、怪演の妻夫木は◎でした。
時間を忘れる緊迫感のある見応えのある映画でした。

雨の日に殺人事件が起こる。それも、殺人のタイトルを付けわざわざ、見せびらかすように発見される。雨の日の殺人事件は連続して起きますが、殺されている人がある裁判に関わってる、その中に主人公沢村の妻、遙が入っていることから単なる殺人事件のストーリーではなく、刑事沢村の家族にも焦点を当てたストーリーになっています。
犯人は雨合羽を着てカエルの面を被った男、殺人はいつも雨の日に起き、出演者の顔も逆光の中のシーンが多いため映像は暗く、回想シーンは明るく暖色系になっています。シーンによって色調を変えてあります。ずっと暗い画面で、青空が見えるのはラストだけです。
これから観る人のために詳しく書きませんが、カエル男の犯行理由と雨の日に犯行に及ぶ理由は意外なことです。映画の中盤、カエル男と沢村が対峙した時、カエル男の仕草が犯人への手がかりになります。そして、ラストのカットにも深く関係します。
最近の映画には珍しく沢村のタバコをするシーンが多く、何か事件に関係するのかと思いましたが、父親との回想シーンに使われたぐらいした。
犯人の逮捕と妻子を取り戻すため進入した沢村とカエル男との格闘シーンは◎、雨の日のカーチェイスも日本映画としては◎、カエル男のマスクも◎、ボロボロの小栗、怪演の妻夫木は◎でした。
時間を忘れる緊迫感のある見応えのある映画でした。
2016年10月13日
「ジェイソン・ボーン」を観て~帰ってきたマット・ディモン
映画「ジェイソン・ボーン」を観に行きました。
9年ぶりにマット・ディモン演じるジェイソン・ボーンが帰ってきました。マット・ディモンも40代半ば、あのような激しい演技が出来るのか心配しましたが、大丈夫でした。
CG全盛の時代に、冒頭にアテネでのシーンから始まり、ラストのラスベガスでのホテルとカーチェイスも迫力満点でした。CGでどんな映像でも出来てしまう時代に、このような映画があるのは救いです。
宇宙に放り出され知恵で地球に帰ってくる「ゼログラビティ」の時にも書きましたが、現代の技術で宇宙空間を作ることも、恐竜の時代に行くことも可能なのです。そんな時代に、この映画のように俳優がリハーサルを重ね、肉体を使って作る映像は、貴重だと思いました。
続編が作られるか分かりませんが、マット・ディモンの体力を考えて近いうちに新作が観たいと思います。20代で始まったこのマット・ディモンも白髪が見えるようになりましたから。

9年ぶりにマット・ディモン演じるジェイソン・ボーンが帰ってきました。マット・ディモンも40代半ば、あのような激しい演技が出来るのか心配しましたが、大丈夫でした。
CG全盛の時代に、冒頭にアテネでのシーンから始まり、ラストのラスベガスでのホテルとカーチェイスも迫力満点でした。CGでどんな映像でも出来てしまう時代に、このような映画があるのは救いです。
宇宙に放り出され知恵で地球に帰ってくる「ゼログラビティ」の時にも書きましたが、現代の技術で宇宙空間を作ることも、恐竜の時代に行くことも可能なのです。そんな時代に、この映画のように俳優がリハーサルを重ね、肉体を使って作る映像は、貴重だと思いました。
続編が作られるか分かりませんが、マット・ディモンの体力を考えて近いうちに新作が観たいと思います。20代で始まったこのマット・ディモンも白髪が見えるようになりましたから。
2016年10月12日
「SCOOP」を観て~リリーフランキーの狂気と凶器
映画「SCOOP」を観に行きました。
中年パパラッチのカメラマン、都城静を福山雅治、相棒の新人行川野火を二階堂ふみ、情報屋チャラ源をリリーフランキー、その他滝籐賢一、吉田羊などが出演しています。
静と野火がコンビを組むシーンことから始まり、はじめは嫌々ついて行く野火は次第に静にひかれていき名コンビとなったとき、芸能人ではないネタをスクープします。ハッキリ言ってここまでは観に来なければと思っていました。スクープ写真を撮るためのあの手この手は面白いですが、だからどうしたという程度でした。
静と野火が二人で居るときに、チャラ源から電話が入ります。ここからは、リリーフランキー演じるチャラ源の独り舞台です。これから観る人のために書きませんが、狂気と凶器の映画に変わってしまいます。いままでの流れと全く異なるラストを監督はどうして考えたのか不思議でした。
残念なことは、若いときにリリーと何があったのか全く分からないことです。吉田や滝籐は何があったか大体分かりましたから、福山が二人に対する態度も理解できましたが、リリーに恩があるから福山は駆けつけるのに、その理由がわからないのは残念でした。エンドロールで出演者名だけでなく映像が流れ始めたときに期待しましたが…ありませんでした。

中年パパラッチのカメラマン、都城静を福山雅治、相棒の新人行川野火を二階堂ふみ、情報屋チャラ源をリリーフランキー、その他滝籐賢一、吉田羊などが出演しています。
静と野火がコンビを組むシーンことから始まり、はじめは嫌々ついて行く野火は次第に静にひかれていき名コンビとなったとき、芸能人ではないネタをスクープします。ハッキリ言ってここまでは観に来なければと思っていました。スクープ写真を撮るためのあの手この手は面白いですが、だからどうしたという程度でした。
静と野火が二人で居るときに、チャラ源から電話が入ります。ここからは、リリーフランキー演じるチャラ源の独り舞台です。これから観る人のために書きませんが、狂気と凶器の映画に変わってしまいます。いままでの流れと全く異なるラストを監督はどうして考えたのか不思議でした。
残念なことは、若いときにリリーと何があったのか全く分からないことです。吉田や滝籐は何があったか大体分かりましたから、福山が二人に対する態度も理解できましたが、リリーに恩があるから福山は駆けつけるのに、その理由がわからないのは残念でした。エンドロールで出演者名だけでなく映像が流れ始めたときに期待しましたが…ありませんでした。
2016年10月01日
怒り」を観て~怒り、哀しみなど感情が主人公
映画「怒り」を観に行きました。
渡辺謙と宮崎あおいと松山ケンイチ、妻夫木聡と綾野剛、広瀬すずと森山未來の3つの話が、横浜、東京、沖縄で展開します。3つは独立した話で互いの繋がりはありませんが、冒頭の殺人事件が物語の芯として3つの話を繋げます。
3つの話がどこかで関連するのかと思いましたが、殺人事件の犯人に似ている3人の男(つまり、他の2人は犯人ではありません)、の登場がそれぞれの生活に喜びや哀しみを落とします。それが唯一の繋がりです。
似ていることで疑う親子と男、疑われる二人の男、そして、真実を明かされ殺意を持つ少年、ほとんどの登場人物には怒りより哀しみを感じました。
松山、綾野、森山はいままでのイメージにない役で、宮崎、広瀬、妻夫木は何かを背負い隠している役で、この3人もいままでにない役ではと思いました。
人の感情が主人公のような不思議な映画でした。
広瀬すずの相手役佐久本宝は、オーディションで選ばれたとは思えない演技で◎でした。

渡辺謙と宮崎あおいと松山ケンイチ、妻夫木聡と綾野剛、広瀬すずと森山未來の3つの話が、横浜、東京、沖縄で展開します。3つは独立した話で互いの繋がりはありませんが、冒頭の殺人事件が物語の芯として3つの話を繋げます。
3つの話がどこかで関連するのかと思いましたが、殺人事件の犯人に似ている3人の男(つまり、他の2人は犯人ではありません)、の登場がそれぞれの生活に喜びや哀しみを落とします。それが唯一の繋がりです。
似ていることで疑う親子と男、疑われる二人の男、そして、真実を明かされ殺意を持つ少年、ほとんどの登場人物には怒りより哀しみを感じました。
松山、綾野、森山はいままでのイメージにない役で、宮崎、広瀬、妻夫木は何かを背負い隠している役で、この3人もいままでにない役ではと思いました。
人の感情が主人公のような不思議な映画でした。
広瀬すずの相手役佐久本宝は、オーディションで選ばれたとは思えない演技で◎でした。
2016年09月30日
「ハドソン川の奇跡」を観て~96分無駄な時間なし、35秒が鍵
映画「ハドソン川の奇跡」を観に行きました。
見事な脚本で、無駄な時間なし、話の組み合わせも◎でした。
いきなり事故の話ではなく、トム・ハンクス演じる機長サリーは、夢にうなされています。時間はハドソン川の事故の後、事故調査委員会から「ハドソン川に不時着水しないで空港に帰ることが出来たのでは…」と疑われていたからです。
この映画の原題は「SULLY」でハドソン川の事故ではないのです。
事故のシーンは30分ほど経って、サリーが奥さんとTEL後に初めて出ます。その後は国家安全運輸委員会のよる公聴会になります。
サリーにとって問題なことは、コンピュータの計算では、空港に戻れた、つまり、サリーは危険を冒して不時着水したと言われたことです。
公聴会では 人によるシュミレーションが流され、無事飛行場に着陸します。サリーは、このシュミレーションとコンピューターの計算を覆すことができるか?
この公聴会で、もう一度管制塔との会話と同時に事故の映像が流れます。同じ映像をもう一度流すのは、公聴会の俳優たちだけでなく、観客にもう一度確かめるために流す、いい脚本です。
このような映画ですと、機長の家族に光を当てるような映画が多いですが、この映画ではTELの会話シーンだけ、あくまで事故とサリーの映画に徹していました。
96分の時間にギュッと詰め込んだ映画でした。

見事な脚本で、無駄な時間なし、話の組み合わせも◎でした。
いきなり事故の話ではなく、トム・ハンクス演じる機長サリーは、夢にうなされています。時間はハドソン川の事故の後、事故調査委員会から「ハドソン川に不時着水しないで空港に帰ることが出来たのでは…」と疑われていたからです。
この映画の原題は「SULLY」でハドソン川の事故ではないのです。
事故のシーンは30分ほど経って、サリーが奥さんとTEL後に初めて出ます。その後は国家安全運輸委員会のよる公聴会になります。
サリーにとって問題なことは、コンピュータの計算では、空港に戻れた、つまり、サリーは危険を冒して不時着水したと言われたことです。
公聴会では 人によるシュミレーションが流され、無事飛行場に着陸します。サリーは、このシュミレーションとコンピューターの計算を覆すことができるか?
この公聴会で、もう一度管制塔との会話と同時に事故の映像が流れます。同じ映像をもう一度流すのは、公聴会の俳優たちだけでなく、観客にもう一度確かめるために流す、いい脚本です。
このような映画ですと、機長の家族に光を当てるような映画が多いですが、この映画ではTELの会話シーンだけ、あくまで事故とサリーの映画に徹していました。
96分の時間にギュッと詰め込んだ映画でした。
2016年09月29日
「超高速参勤交代リターンズ」を観て~2作目は…ガッカリ
映画「超高速参勤交代リターンズ」を観に行きました。参勤交代は参勤で領地から江戸まで、交代で江戸から領地まで魚売れつぃうで帰ることなので、前作で江戸まで、今回は江戸から領地までと言うことですが、内容はガッカリでした。
すぐに交代は終わってしまったからです。
前作と違いロードムービーではなくチャンバラ映画になってしまいました。吉宗と宗春の争いに尾州柳生がからんでしまい、将軍家指南役の江戸柳生と対抗心がある尾州柳生が江戸柳生に取って代わるぐらいの野心ならまだしも、なぜ、東北の小藩の領地をほしがるのか説明がなく、柳生がただ襲ってくる夜盗のようでした。
冒頭で吉宗が日光の家康の墓所にに行きますが、てっきりこの吉宗の旅と関係があるのかと思いましたが、内容は全く関係ありませんでした。何のために日光の話を出した全く判りませんでした。
あくまで苦労して旅をする、そうでないと参勤交代ではないと思います。アイデア不足、道からはずれたとしか思いませんでした。
めちゃくちゃ弱い尾州柳生は、あまりにもリアル感がなくため息しか出ません。尾州柳生は剣法が強いはず、湯長谷藩の藩士に簡単に切られてしまうなんて醒めてしまいました。リアルの中に笑い、ユーモアがあるから面白い、喜劇の王道だと思います。棺桶から出てしまい自分で元通りになる、棺桶を開けさせない工夫が笑いになるののに…残念でした。

すぐに交代は終わってしまったからです。
前作と違いロードムービーではなくチャンバラ映画になってしまいました。吉宗と宗春の争いに尾州柳生がからんでしまい、将軍家指南役の江戸柳生と対抗心がある尾州柳生が江戸柳生に取って代わるぐらいの野心ならまだしも、なぜ、東北の小藩の領地をほしがるのか説明がなく、柳生がただ襲ってくる夜盗のようでした。
冒頭で吉宗が日光の家康の墓所にに行きますが、てっきりこの吉宗の旅と関係があるのかと思いましたが、内容は全く関係ありませんでした。何のために日光の話を出した全く判りませんでした。
あくまで苦労して旅をする、そうでないと参勤交代ではないと思います。アイデア不足、道からはずれたとしか思いませんでした。
めちゃくちゃ弱い尾州柳生は、あまりにもリアル感がなくため息しか出ません。尾州柳生は剣法が強いはず、湯長谷藩の藩士に簡単に切られてしまうなんて醒めてしまいました。リアルの中に笑い、ユーモアがあるから面白い、喜劇の王道だと思います。棺桶から出てしまい自分で元通りになる、棺桶を開けさせない工夫が笑いになるののに…残念でした。
2016年08月18日
「Xメン アポカリプス」を観て~前作のラストから始まる
映画「Xメン アポカリプス」を観に行きました。Xメン3部作の最終話、過去の3部作を入れると6話目で、なぜかスターウォーズと同じ順番で、この作品で全ての作品がつながります。設定が1983年なので、スターウォーズの「ジェダイの帰還」を上映しているシーンが出て来たため、ふと思ったことです。
前作のつながりから映画はテンポよく進み、アポカリプスとの戦いはラストだけ、それまでにストライカーがXメンにからみ、その際に下の絵のおじさんが出てきます。話をつなげるのに大変です。おまけにエンドロールの後にも、重要なシーンがでます。これから見る人は最期まで観てください。
プロフェサーXとアポカリプスの頭の中での戦いは面白く、なぜかアポカリプスは巨大になっています。冒頭の魂を転移させるシーンが出てきますが、このシーンがラストにも重要な鍵となります。
マグニートーが、妻と娘が殺されたことでアポカリプスに加担しますが、なぜかこの映画で最も人間臭いように見えました。個人的には、2作目が設定が面白いとは思いました。

前作のつながりから映画はテンポよく進み、アポカリプスとの戦いはラストだけ、それまでにストライカーがXメンにからみ、その際に下の絵のおじさんが出てきます。話をつなげるのに大変です。おまけにエンドロールの後にも、重要なシーンがでます。これから見る人は最期まで観てください。
プロフェサーXとアポカリプスの頭の中での戦いは面白く、なぜかアポカリプスは巨大になっています。冒頭の魂を転移させるシーンが出てきますが、このシーンがラストにも重要な鍵となります。
マグニートーが、妻と娘が殺されたことでアポカリプスに加担しますが、なぜかこの映画で最も人間臭いように見えました。個人的には、2作目が設定が面白いとは思いました。
2016年08月18日
「ターザン RIBORN」を観て~伝説か再生か
映画「ターザン」を観に行きました。ゴリラに育てられたアーアーアーと叫ぶジャングルの王の話です。
映画は過去をフラッシュバックする形で所々に入れ、どうしてターザンとなったか、ジェーンとのなれそめが語られます。
映画はベルギーの国王がコンゴを植民地にすること、そのために傭兵を金で雇う、その金はコンゴの部族が持っているダイヤで払うためターザンを利用する、その途中でジェーンは捕らわれたジェーンを取り返すというストーリーです。
映画は退屈しないで観ましたが、CGの進歩でたくさんの動物もターザンのアクションも特別な感動はありません。CGが発達したいま、ストーリーがダメな映画は心にはなにも残らないのかもしれません。
世界史でもっとも植民地を作り、現地人を奴隷としたのはイギリスだと思いますが、ターザンがイギリス貴族の子でベルギーの王族の野望を打ち砕く矛盾は映画では語られませんでした。ターザンとジェーンがイギリスに帰らずコンゴに留まったことが、せめてもの救いでしょうか?
スピルバーグの映画に「アミスタッド」というアフリカの人が奴隷として売られていく映画(アミスタッドは確か船の名前だった)がありましたが、この映画もそのあたりに踏み込んでほしいと思いました。せっかくよみがえったという意味「REBORN」が当てられているのですから
もっとも原題は「LEGEND OF THE TARZAN」ですから、この内容でいいのかもしれません。

映画は過去をフラッシュバックする形で所々に入れ、どうしてターザンとなったか、ジェーンとのなれそめが語られます。
映画はベルギーの国王がコンゴを植民地にすること、そのために傭兵を金で雇う、その金はコンゴの部族が持っているダイヤで払うためターザンを利用する、その途中でジェーンは捕らわれたジェーンを取り返すというストーリーです。
映画は退屈しないで観ましたが、CGの進歩でたくさんの動物もターザンのアクションも特別な感動はありません。CGが発達したいま、ストーリーがダメな映画は心にはなにも残らないのかもしれません。
世界史でもっとも植民地を作り、現地人を奴隷としたのはイギリスだと思いますが、ターザンがイギリス貴族の子でベルギーの王族の野望を打ち砕く矛盾は映画では語られませんでした。ターザンとジェーンがイギリスに帰らずコンゴに留まったことが、せめてもの救いでしょうか?
スピルバーグの映画に「アミスタッド」というアフリカの人が奴隷として売られていく映画(アミスタッドは確か船の名前だった)がありましたが、この映画もそのあたりに踏み込んでほしいと思いました。せっかくよみがえったという意味「REBORN」が当てられているのですから
もっとも原題は「LEGEND OF THE TARZAN」ですから、この内容でいいのかもしれません。
2016年08月17日
「シン ゴジラ」を観て~ギョロ目から奥目に
映画「シンゴジラ」を観に行きました。日本で作られたゴジラです。ハリウッド版ではありません。
ゴジラの出現理由は、第一作目と似ています。ラストも人の知恵で何とかします。
テンポよくゴジラも尻尾の出現から、変態し、第4変態までしますが、2と3はよく分かりません。ゴジラが放射能(?)を出すときの口が蛇の様で今までにないグロテクスな口でした。
また、ゴジラの出現であたふたする政府、出てくる御用学者が非常時に役に立たない。問題を解決するために集められたのは、組織の枠にとらわれない人たちでした。このあたりは、非常時に全く役に立たない人たちが政治の中枢にいること、福島第一原発の時の政府を思い出させます。
ゴジラがエネルギーを充填するために、休憩する設定はおもしろいと思いました。その間に、血液凝固剤を作って倒す。いいアイデアだと思います。
言い方は悪いですが、中心人物である長谷川、竹野内、石原が強烈な個性で映画を引っ張るというタイプでないため、主役はあくまで理由もなくただ歩いて破壊していくゴジラだと思わせました。いい配役だと思います。途中で首相も死んでしまいますから。

ゴジラの出現理由は、第一作目と似ています。ラストも人の知恵で何とかします。
テンポよくゴジラも尻尾の出現から、変態し、第4変態までしますが、2と3はよく分かりません。ゴジラが放射能(?)を出すときの口が蛇の様で今までにないグロテクスな口でした。
また、ゴジラの出現であたふたする政府、出てくる御用学者が非常時に役に立たない。問題を解決するために集められたのは、組織の枠にとらわれない人たちでした。このあたりは、非常時に全く役に立たない人たちが政治の中枢にいること、福島第一原発の時の政府を思い出させます。
ゴジラがエネルギーを充填するために、休憩する設定はおもしろいと思いました。その間に、血液凝固剤を作って倒す。いいアイデアだと思います。
言い方は悪いですが、中心人物である長谷川、竹野内、石原が強烈な個性で映画を引っ張るというタイプでないため、主役はあくまで理由もなくただ歩いて破壊していくゴジラだと思わせました。いい配役だと思います。途中で首相も死んでしまいますから。
2016年07月06日
「日本で一番悪い奴ら」を観て~綾野剛の傑作
映画「日本で一番悪い奴ら」を観に行きました。何よりこの映画のモデルがいることが驚きでした。
綾野が新人警官から、初老の警官までを演じています。点数稼ぎのためにでっち上げ、暴力団、クスリの運び屋、車のブローカーをスパイにして、覚醒剤、拳銃の摘発をでっち上げ点数を稼いでいく、その成績に上司も乗っていく。
拳銃の密輸をあげるために覚醒剤の輸入に目をつぶる、この企てが失敗し夕張に飛ばされる。覚えた覚醒剤はやめられず中毒に、そしてついに逮捕される。
初老の綾野が牧場の息子に、柔道の技で簡単に投げられたシーンは、老いた中毒患者の綾野を表した名シーンでした。
ラストで、弁護士との接見シーンは哀れです。この映画のタイトルが複数形になっていることを考えさせられました。点数のために犯罪をでっち上げる…それを見て見ぬ振りをする奴ら、後味の悪い映画でした。

綾野が新人警官から、初老の警官までを演じています。点数稼ぎのためにでっち上げ、暴力団、クスリの運び屋、車のブローカーをスパイにして、覚醒剤、拳銃の摘発をでっち上げ点数を稼いでいく、その成績に上司も乗っていく。
拳銃の密輸をあげるために覚醒剤の輸入に目をつぶる、この企てが失敗し夕張に飛ばされる。覚えた覚醒剤はやめられず中毒に、そしてついに逮捕される。
初老の綾野が牧場の息子に、柔道の技で簡単に投げられたシーンは、老いた中毒患者の綾野を表した名シーンでした。
ラストで、弁護士との接見シーンは哀れです。この映画のタイトルが複数形になっていることを考えさせられました。点数のために犯罪をでっち上げる…それを見て見ぬ振りをする奴ら、後味の悪い映画でした。
2016年07月05日
「クリーピー」を観て~気持ちの悪い映画
映画「クリーピー」を観に行きました。前作「岸辺の旅」で黒澤清作品を観てモヤモヤ感があったので、もう一本観に行きました。
気持ちが悪いことが前編を覆っていますが、黒澤作品は細かいことにこだわってはいけない映画だとわかりました。この作品で気になったことはたくさんあります。
康子が変な隣人にシチューを持って行ったこと
西野邸の変な部屋
澪の過去
野上はどうやって殺された
注射の中身
6年前の本多家の事件の真相
そもそも香川演じる西野が全ての犯人か?
笹野演じる警官はどうなった
ラストの後はどうなった
などまだまだ小さな疑問点はありますが、いろいろ考えずに気味の悪さを感じればいい、そのために撮った映画だとわかりました。あまり深く考えてはいけないのです。前作の「岸辺の旅」も浅野演じる夫がなぜ現れたのか全く謎でした。今回も西野のことは全く謎のままです。
映画は、おかしな隣人西野に高倉夫妻が徐々におかしくなっていく映画です。高倉は6年前の事件にのめり込み、妻の康子は隣人西野にのめり込んでいく、夫婦の中が次第に離れそこに西野が入り込んでいく。その過程が気味が悪い映画です。
でもこの映画で、西野と高倉はカードの裏表で同じどちらもどっこいどっこいで、主な出演者でまともなのは竹内演じる康子だけのようでした。
クーリーピーのタイトルの通り本当に気味の悪い映画でした。

気持ちが悪いことが前編を覆っていますが、黒澤作品は細かいことにこだわってはいけない映画だとわかりました。この作品で気になったことはたくさんあります。
康子が変な隣人にシチューを持って行ったこと
西野邸の変な部屋
澪の過去
野上はどうやって殺された
注射の中身
6年前の本多家の事件の真相
そもそも香川演じる西野が全ての犯人か?
笹野演じる警官はどうなった
ラストの後はどうなった
などまだまだ小さな疑問点はありますが、いろいろ考えずに気味の悪さを感じればいい、そのために撮った映画だとわかりました。あまり深く考えてはいけないのです。前作の「岸辺の旅」も浅野演じる夫がなぜ現れたのか全く謎でした。今回も西野のことは全く謎のままです。
映画は、おかしな隣人西野に高倉夫妻が徐々におかしくなっていく映画です。高倉は6年前の事件にのめり込み、妻の康子は隣人西野にのめり込んでいく、夫婦の中が次第に離れそこに西野が入り込んでいく。その過程が気味が悪い映画です。
でもこの映画で、西野と高倉はカードの裏表で同じどちらもどっこいどっこいで、主な出演者でまともなのは竹内演じる康子だけのようでした。
クーリーピーのタイトルの通り本当に気味の悪い映画でした。
2016年06月15日
「64後編」を観て~3人の娘を待つ父の物語
映画「64後編」を観に行きました。
前編では2人でしたが形は違うが娘を失った3人の父の物語でした。64年に娘を誘拐殺人された雨宮、14年の誘拐事件の父目崎、そして娘が行方不明になっている主人公三上の物語です。
約2時間退屈せずに観られましたが、ちょっと荒い感じがしました。」前回時間をかけたシーンがまとまりがない、マスコミと広報、県警と本庁どうしようもない組織のシーンが、もっと簡単にスピードを上げてラストの三上の行動でスパッと終わるようになっていた方がよかったのではと思いました。
その他にもラストで瑛太が気づくシーンどこにいたのか? 三上が目崎をはめるに至るシーン、雨宮と幸田の接点シーン、夏川が最後に警察に呼ばれたシーン(ここで娘の電話があると思いました)、なぜか鉄塔の下に一台だけ廃車があるなど…そして、なぜ14年前に目崎は女の子を殺したのか理湯がハッキリしていた方がいいのでは…疑問残るシーンが多々ありました。
三上が指揮車の中で、父親になったシーンで警察官ではなくなり、ラストのシーンになる流れはよかった思います。
後編は、前編と違い佐藤だけでなく永瀬と緒方の演技が◎でした。前編で永瀬がこざっぱりしたことには意味がありました。やせた永瀬の演技は良かったと思います。

前編では2人でしたが形は違うが娘を失った3人の父の物語でした。64年に娘を誘拐殺人された雨宮、14年の誘拐事件の父目崎、そして娘が行方不明になっている主人公三上の物語です。
約2時間退屈せずに観られましたが、ちょっと荒い感じがしました。」前回時間をかけたシーンがまとまりがない、マスコミと広報、県警と本庁どうしようもない組織のシーンが、もっと簡単にスピードを上げてラストの三上の行動でスパッと終わるようになっていた方がよかったのではと思いました。
その他にもラストで瑛太が気づくシーンどこにいたのか? 三上が目崎をはめるに至るシーン、雨宮と幸田の接点シーン、夏川が最後に警察に呼ばれたシーン(ここで娘の電話があると思いました)、なぜか鉄塔の下に一台だけ廃車があるなど…そして、なぜ14年前に目崎は女の子を殺したのか理湯がハッキリしていた方がいいのでは…疑問残るシーンが多々ありました。
三上が指揮車の中で、父親になったシーンで警察官ではなくなり、ラストのシーンになる流れはよかった思います。
後編は、前編と違い佐藤だけでなく永瀬と緒方の演技が◎でした。前編で永瀬がこざっぱりしたことには意味がありました。やせた永瀬の演技は良かったと思います。
2016年06月08日
「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を観て~フィンランドの学校教育を見るべし
映画「マイケル・ムーアの世界侵略のススメ」を観に行きました。いままでのようにアメリカを批判するのではなくマイケル・ムーアがアメリカにないものを捜しに各国に行く映画でした。
有給8週間のイタリア、仕事のストレスを排除するドイツ、麻薬撲滅のために麻薬OKにしたポルトガルなどへ行ったのですが、フランスの学校給食とフィンランドの教育にはビックリしました。
フランスでは、子供たちの給食はシェフがデザート付のコース料理を作っている。食事は教育の一環で1時間の時間を掛けてマナーを含めて教えている。食器もプラスチックや金属ではなく陶器だ。配膳も大人がする。映画では、ムーア監督がアメリカの給食を見せるが、シェフにはこれは料理ではない、子供達には食材が何か分らないと言われる。日本の給食も、和食が世界的に認められてきているのなら、簡単な懐石料理でも出して残さないように教えた方が廃棄食材は減るのではと思いました。
フィンランドの教育はビックリ。授業時間は最低なのに16歳の成績は世界でトップクラス。授業は学校だけ、塾もない、宿題もない、授業は初めの10分が説明で後は自学、わからない子は先生に聞く、出来たら邪魔しなければ何をしていてもいい。高校受験もない、どこの学校に行っても授業は同じ、勉強する、しないは本人次第。学校は「自分の脳を鍛えること、自分で考えること」を教えるのが学校。先生は教えるプロ、教科書を使うか、自分で教材を捜すかは自由、教育の技術者として見られている。途中で、アメリカに留学した人が出てきたが、アメリカで一番困ったのは、選択式のテストで、フィンランドには記述式の試験しかないそうだ。大学の資格試験まで入学試験はない。受験勉強に時間を取られている日本の子供達は、その時間に好きな勉強をすればもっと魅力的な子供が出来るかも知れない。
あまり観客はいませんでしたが、フィンランドの部分だけは文科省の方々に見てほしいともいます。

有給8週間のイタリア、仕事のストレスを排除するドイツ、麻薬撲滅のために麻薬OKにしたポルトガルなどへ行ったのですが、フランスの学校給食とフィンランドの教育にはビックリしました。
フランスでは、子供たちの給食はシェフがデザート付のコース料理を作っている。食事は教育の一環で1時間の時間を掛けてマナーを含めて教えている。食器もプラスチックや金属ではなく陶器だ。配膳も大人がする。映画では、ムーア監督がアメリカの給食を見せるが、シェフにはこれは料理ではない、子供達には食材が何か分らないと言われる。日本の給食も、和食が世界的に認められてきているのなら、簡単な懐石料理でも出して残さないように教えた方が廃棄食材は減るのではと思いました。
フィンランドの教育はビックリ。授業時間は最低なのに16歳の成績は世界でトップクラス。授業は学校だけ、塾もない、宿題もない、授業は初めの10分が説明で後は自学、わからない子は先生に聞く、出来たら邪魔しなければ何をしていてもいい。高校受験もない、どこの学校に行っても授業は同じ、勉強する、しないは本人次第。学校は「自分の脳を鍛えること、自分で考えること」を教えるのが学校。先生は教えるプロ、教科書を使うか、自分で教材を捜すかは自由、教育の技術者として見られている。途中で、アメリカに留学した人が出てきたが、アメリカで一番困ったのは、選択式のテストで、フィンランドには記述式の試験しかないそうだ。大学の資格試験まで入学試験はない。受験勉強に時間を取られている日本の子供達は、その時間に好きな勉強をすればもっと魅力的な子供が出来るかも知れない。
あまり観客はいませんでしたが、フィンランドの部分だけは文科省の方々に見てほしいともいます。
2016年06月01日
ヒメアノール」を観て~タイトルとともに別の映画に
映画「ヒメアノール」を観に行きました。
V6の森田剛が殺人鬼を演じる作品です。高校生の時はいじめられていた森田(役名も同じ)と濱田演じる同級生の岡田との出会いからこの映画は始まります。
濱田の先輩安藤はカフェの店員ユカに惚れていて、森田もこの子に興味があります。ユカがこの映画のキッカケになっています。
前半は、安藤が度々からんで岡田とユカが結ばれるまでですが、森田はこれを外から見ています。ここがちょうど映画半ばでタイトル「ヒメアノール」がやっと出ます。この後の森田は別人です。岡田がユカを奪ったことがわかった後、狂ったように殺人を繰り返します。
同級生とその彼女、アパートの住人、からんできた二人組、OL、夫婦、警察官、ユカの隣人と次々と殺人を繰り返します。森田の耳には常に言葉が聞こえ、高校生の時にいじめられた過去がフラッシュバックしています。
森田の顔が、初めの抜け殻のような顔から殺人鬼の目つきに変わり、ラストで岡田の同級生の顔に変わります。前半の安藤と岡田のユーモアのあるやりとりと後半のギャップがすごい差です。
よく考えるとこの映画の主役は、無職の森田は社会のはみ出し者ですが、岡田と安藤も大差ありません。特に安藤はちょっと間違うと森田になりそうなキャラで、安藤が森田を殺しても不思議ではないと考えてしまいました。
同じような境遇の三人の人間の中で、一人だけが殺人を犯す。ストーカーによる犯罪が起きる世の中では身近に起きる事件と思いました。

V6の森田剛が殺人鬼を演じる作品です。高校生の時はいじめられていた森田(役名も同じ)と濱田演じる同級生の岡田との出会いからこの映画は始まります。
濱田の先輩安藤はカフェの店員ユカに惚れていて、森田もこの子に興味があります。ユカがこの映画のキッカケになっています。
前半は、安藤が度々からんで岡田とユカが結ばれるまでですが、森田はこれを外から見ています。ここがちょうど映画半ばでタイトル「ヒメアノール」がやっと出ます。この後の森田は別人です。岡田がユカを奪ったことがわかった後、狂ったように殺人を繰り返します。
同級生とその彼女、アパートの住人、からんできた二人組、OL、夫婦、警察官、ユカの隣人と次々と殺人を繰り返します。森田の耳には常に言葉が聞こえ、高校生の時にいじめられた過去がフラッシュバックしています。
森田の顔が、初めの抜け殻のような顔から殺人鬼の目つきに変わり、ラストで岡田の同級生の顔に変わります。前半の安藤と岡田のユーモアのあるやりとりと後半のギャップがすごい差です。
よく考えるとこの映画の主役は、無職の森田は社会のはみ出し者ですが、岡田と安藤も大差ありません。特に安藤はちょっと間違うと森田になりそうなキャラで、安藤が森田を殺しても不思議ではないと考えてしまいました。
同じような境遇の三人の人間の中で、一人だけが殺人を犯す。ストーカーによる犯罪が起きる世の中では身近に起きる事件と思いました。
2016年05月22日
「64」を観て~佐藤が中心
映画「64」を観に行きました。
一週間しかなかった昭和64年に起きた未解決の身代金誘拐殺人事件に関り、今は警察の広報官をしている元刑事佐藤が演じる三上が、64の事件と広報官として記者クラブ、警察の上層部との板挟みと行方不明の娘の間を振り回される映画です。
とにかく、主人公の佐藤はずっと出ずっぱりでウロウロしています。動いている割に何も見えてこない、解決しません。佐藤を元刑事で、今は広報官になっているところにこの映画のミソがあるのでしょう。どちらにも知り合いがいる、どちらにも顔を出せる、ある意味観客のような目で警察を見ているのが佐藤の役のようです。
ラスト、再び同じ事件が起こります。64と同じ誘拐事件が…前編終わり。
後編を見ないと評価は難しい映画です。
誘拐事件の家族を永瀬が演じていますが、はじめに出てきた時はボサボサの頭で生活は荒れていましたが、二回目に出た時はサッパリしていました。後編に関係あるのでしょうか?
一週間しかなかった昭和64年に起きた未解決の身代金誘拐殺人事件に関り、今は警察の広報官をしている元刑事佐藤が演じる三上が、64の事件と広報官として記者クラブ、警察の上層部との板挟みと行方不明の娘の間を振り回される映画です。
とにかく、主人公の佐藤はずっと出ずっぱりでウロウロしています。動いている割に何も見えてこない、解決しません。佐藤を元刑事で、今は広報官になっているところにこの映画のミソがあるのでしょう。どちらにも知り合いがいる、どちらにも顔を出せる、ある意味観客のような目で警察を見ているのが佐藤の役のようです。
ラスト、再び同じ事件が起こります。64と同じ誘拐事件が…前編終わり。
後編を見ないと評価は難しい映画です。
誘拐事件の家族を永瀬が演じていますが、はじめに出てきた時はボサボサの頭で生活は荒れていましたが、二回目に出た時はサッパリしていました。後編に関係あるのでしょうか?